日常日記
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2006/04/12(水) 非常識列伝
職場の電話をとると中年女性の声で採用云々について尋ねられた。常時募集をかけてある人手不足の職場だけにその手の問い合わせには慣れているが、中年女性というのは珍しい。年齢的に該当しないので断ろうと思っていると19歳の男の母親だと言い、細かに募集要項などをきいてくる。

続けて聞いていると、ほとんど外に働きに出したことがなく、そんな人間でも務まるだろうかという。一応は本人に会ってみなくてはということで面接について話を進めると、驚くべきことに母親まで面接に来ると言い出したので無論それは断った。まったく子離れしないダメ親である。

以前中洲の店にいた頃は、女性コンパニオンの面接に旦那と子どもを連れて来たのがいた。酒を出すラウンジの店が始まった時間に親子3人で来たので、驚くと同時に呆れてしばらく呆然としてしまった。それが3人とも生活感丸出しの身なり、挙止だったので、すでに店で働いていたコンパニオンたちは必死に笑いを堪えていた。断ることには慣れているので、経験があるか聞き、なければ務まらないと言い、あると言えば他の店のクセが付いている方は遠慮してもらうと言って断ることにするというパターンだ。

その店では有名アルバイト情報誌に毎週デカデカと広告を出していたので頻繁に問い合わせの電話がかかってきたが、慣れてくると電話で話しただけで箸にも棒にもかからないレベルはわかるようになり、先に過酷な条件を出しそれでも良ければ面接に来てくれということにしていた。当時の休みは月に2回。それを言うと「週に2回ですか?」という人もよくいた。『幹部候補』の募集欄には月収50万上などと書いていたものだから、ただ金が欲しいというだけの安直な若者がよく電話をしてきたものだ。実際に50万もらうのも可能だが、相応の努力をしなくてはならないので、何も夜の街で働く必要もないと思ったものだ。


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