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2006/04/25(火)
一部の地域を除いて
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沖縄のテレビ局は民放が3局、そしてNHKと教育の5チャンネルである。民放はTBS(毎日)系、朝日系、そしてフジ(産経)系の3局。テレビ東京(日経)系がないのはわかるとしても、日テレ(読売)系がないとは意外だった。島から甲子園の代表が出れば議会も休会するほどの野球好きな土地柄だというのに、東京ドームや地方の読売主催の巨人戦は全く放送されないということになる。仕方ないので、巨人−ヤクルト戦はラジオで聴いた(^^;)
わが国の民放系で最古の局がないというのは、読売系だけに何となく思想的な背景がありそうな匂いもする。調べてみると、朝日系の琉球朝日放送でさえ僅か10年前に開局したばかりのようだ。それと同時期に日テレ系も開局を目指したが、結局計画は頓挫して免許申請も取り下げられたという。現在ケーブルテレビでさえ日テレ系の放送はないという。ズームイン朝などは沖縄からのレポートがありながら、現地で放送がなかったとは驚きだ。そういえば日テレ系の超老舗旅番組「遠くへ行きたい」は、あれだけマンネリ化しながら沖縄が出てこないのはそんな理由だったか。沖縄県北部の住民は、鹿児島読売放送の電波を必死に受信している世帯も少なくないらしい。何とも涙ぐましい。
24時間テレビや全国高校サッカーなど日テレ系の番組の一部はフジ系の沖縄テレビで放送されているようだ。しかし現地でテレビを見ながら思ったが、沖縄の民放では系列局のない日テレ系やテレ東系の番組を織り交ぜて放送するので、昼過ぎから夕方、ゴールデン後の深夜などに、系列のない局のゴールデンの番組が埋め込まれていてなかなか濃厚なタイムテーブルが完成している。しかしいかんせん番組の鮮度は古く、逮捕前の録画であろうホリエモンの姿がクイズの選択肢になっていたりと、地方ならではの遅れ具合は痛々しい部分も垣間見えた。これまで、「一部の地域を除いて」という語句を他人事のように聞いてきたが、放送されない地域のことも少しは考えるようになりそうだ。 (画像は琉球放送製作のローカル番組)
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