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2006/07/05(水)
21世紀のキレンジャー
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永谷園が「キレンジャーカレー」を限定発売するという。(http://www.asahi.com/life/update/0706/002.html) 現在30代の男性ならば、キレンジャーがカレー好きというのは多くの方が知るところだろう。もうなくなってしまったが、博多駅近くには以前、キレンジャーという宅配カレーの店があった。「秘密戦隊ゴレンジャー」は31年も前の作品であるのに、今でもそのモチーフである5人戦隊ものが新作で放送されているし、こうしてキレンジャーのキャラクターまでもが多くの人の記憶に残るのは感心してしまう。初代キレンジャーを演じていた畠山麦さんはすでに故人であるが、こういう作品、役柄を残せたのは、まさに死して皮を残した虎のようだ。
それにしても、音楽やファッションの今の流行といい、このような商品やパチンコ台のキャラクターといい、CS放送で流れるドラマといい、昔の再放送やリメイクばかりで寂しい。往年のものを超える次なる名作やヒーローがなかなか出てこないのは深刻だ。それは野球界にもいえる。
ホークスの王監督が戦列を離れて手術・療養されることが発表されたが、野球界もON抜きで後進を育てるようにならないといけないのに、現場を離れられない現実で身を削っていたのも事実だろう。きのうのナイターでは、ホークスの選手がエラーして得点されたりする決定的な場面で、王監督は笑みを浮かべていた。アルフォンス・ドーデーの「最後の授業」のように、普段厳しい指導者が急に優しくなったとき、物事の終焉を感じる。王監督にはじっくりと療養していただきたいが、回復してもすぐに復帰しなくても大丈夫なように、現場がうまくいっていればいいが。ONなしで野球界を進めていく準備は火急に求められるだろうし、現状に関わらずその日は近くまで確実に来ているようだ。
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