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2006/08/18(金)
猫の予知能力
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猫という生き物は、たまに声を出すか出さないかというくらい小さな音で鳴くことがある。愛媛のとべ動物園にいる有名な白熊ピースが幼少期に甘えて鳴く声を「ささ鳴き」とテレビで言っていたが、そのささ鳴きに近い鳴き方だと思われる。そもそもささ鳴きとはウグイスの上達する前の鳴き声のことらしいが、猫の場合は信頼を置いている相手にしかそのように鳴かない。野良猫でそのような鳴き方を聞くのは不可能に近いだろう。
うちの猫の場合、前ぶれなく突然それが始まる。口を開けて最後の方だけ少しプキュと音がする。甘えているらしく、うちのシルヴィの場合はそのように鳴くと近づいてきて、着ているTシャツの中に入り込もうとしたり、私の股間のあたりを念入りに匂ったりする。Tシャツを前足でめくってはプキュと鳴き、生殖器をクンクン匂ってはプキュと鳴く。鳴いた後は私の方を少し訴えかけるような目で見る。
怖い夢でも見た後なのか、何かしら不安を感じたのかはわからない。あまり甘やかすのはよくないことと知りながら、そんな鳴き声をされると過保護になり過剰に体を撫でたりしてしまう。何か心配ごとがあるかもしれないと感じてしまうのである。そんな猫を留守番させ今日も仕事に出かけたが、深夜車を運転していたら野良猫が飛び出していてぶつけてしまった。直前で野良猫が飛び出してきて避ける間もなかったのだが、幸いドンと音がしたもののグチャという音はしなかった。バンパーのあたりに当たったようだが、周囲に猫がもういなかったということは即死ではなく少なくとも物陰まで逃げることはできたのだろう。不可抗力とはいえ気の毒なことをした。
ひょっとするとうちのシルヴィのささ鳴きは、この事故を予期していたのかもしれないなどと考えたりした。(人間を含む)動物というものは、危険や災難を予期する能力があるもので、私は祖母が亡くなる直前に急に祖母の夢を見たし、県立高校の合格発表の前には落第する夢を事前に見たし、連勝を続けていた名馬オグリキャップが敗れる直前には負ける夢を見た。そういえば、最近連敗を続けているギャンブルで、負け始めとなった若松競艇に出かける日は、しきりに愛猫は足許に擦り寄ってきて「行かないで」と鳴いたものだ。もう少し愛猫の様子には気を配らねばならないということか(苦笑)
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