|
2007/01/25(木)
済州の門柱
|
|
|
済州島はわりと最近まで家に鍵をかけるという習慣がなかったそうで、写真はその頃の名残を残す門柱。3本の棒のかけかたにより意味が違い、片側が全部はずしてある場合は「家におります。どうぞおはいりください」、1本通してあれば「ちょっと近所へ行ってきます」、2本なら「半日いません」、3本は「しばらく留守にしますので、みなさんよろしく」の意味だそうだ。市内の中心部に写真のように今も残っていて、流行の先端を行く有名ブランドのブティックと同居しているのが、何ともアンバランスでよかった。
そんな風土のせいか、済州島では「ボラれる」ということが一度もなかった。一緒のツアーに参加したある夫婦は、港近くの刺身街で刺身を頼んだら5千円近く取られたと愚痴っていたが、これはボラれたわけではなく、韓国では刺身は日本並みの高さなのだ。旅行には下調べが不可欠である。私は予め調べてそれを知っていたので、海鮮料理屋には行ったものの刺身は決して注文しなかった。それから「ガイコクジンデス。ハングルモ ネダンモ ワカリマセン」という行動は狙われやすい(-_-;)
20年近く前に初めて韓国へ行ったとき、釜山の元南プルコギという店で2千円ほど余分にボラれたことがあり今でも根に持っているが、そんな風潮は済州島では微塵も感じられなかった。こちらの店を見る目も養われたということもあるだろうが、タクシードライバーも道行く人も、概ねおおらかで親切だったのは確か。観光地で外国人慣れしているというのもあるだろう。何とマクドナルドに日本語メニューまであった。かといって異国情緒は十分になる。なかなかいいところだった。
|
|
|
|