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2007/02/20(火)
懐かしき下関駅
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久しぶりに下関駅で下車した。駅舎の一部が焼失して以来、初めてになるだろう。駅が大幅に変ってしまったのではないかと心配していたが、コンコースのあたりはむかしのままなのでほっとした。下関駅は何とも懐かしい雰囲気の漂う駅だ。
その理由としては、写真のトイレ周りにあることを感じた。まずトイレが広く、殿方用の場合「大」と「小」のエリアに大きな段差があって、天井も高く、余計に広く見える。昔の上野駅を彷彿とさせる間取りだ。インド国鉄の駅、とくにデリー駅の設計にもよく似ている気がする。最後にデリー駅へ行ったのは十数年前だが、内装やペンキの塗り具合、色合いがそっくりなので、何とも懐かしくなる。デリー駅もかなり築年数を帯びた歴史ある駅である。
さらに突き当たりにあるクツ修理、そして左右の古い型式のコインロッカーもいい道具立てになっている。駅構内に理髪店があるのも、アジア諸国の駅を思い出す。今やコイン投入口はデジタル表示が当たり前のコインロッカーだが、70年代の刑事ドラマに出て来そうな、高度経済成長期の新宿駅のコインロッカーを思い出してノスタルジーを感じる。クツ修理業者も、かつては大きな駅構内には必ずといっていいほど見られたが、今では残っている方が貴重。
下関駅の場合、構内の「名店街」がノスタルジックにとどめを差すローカル色を出しているが、他にも立ち喰いうどんの店、コインが1枚ずつしか入らない旧式のきっぷ自販機など、ひとつひとつ見回せば古いままの部分が多いのも魅力かもしれない。なかなか降りる機会はないものの、たまに降り立つとゆっくり歩いてみたくなる駅である。
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