日常日記
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2007/05/17(木) コリアンエクスプレス
56年ぶりに韓国と北朝鮮を結ぶ南北鉄道の試運転が行われたという。アジアの大陸を鉄道で渡ろうという野望は、朝鮮半島で寸断されてしまい私の青春時代には叶わなかったのだが、将来的に繋がるとなれば夢は広がる。今のところ、個人的には韓国より北の国には行く気がしないのが現状であるが。

それは諸々の理由によるが、ロシアや中国のビザ取得の面倒さ、人の多さ、外国人だけ高く設定された二重の物価、外貨獲得のための不自然な仕組みなどが鬱陶しいことを一例として挙げておこう。誤解のないために。

鉄道で国境を越えるのはいいものである。まだインドとパキスタンの間がそれほど緊張していない頃、インドのアムリッツアルからパキスタンのラホールまで鉄道で国境超えをしたが、陸の境を目の当たりにしながら、車窓を眺め電車に揺られるのは格別だ。ホームの上で、風に吹かれながらその土地の空気を肌に感じて受ける入国審査も旅の醍醐味のひとつだと思う。

アジアでは、タイ、マレーシア、シンガポールと走るオリエンタルエクスプレスが身近で有名だが、そんな高級感のある指定席の電車ではなく、在来線の普通列車でちんたらとした国境超えをするのも楽しい。島国で育ったから尚更その良さを実感するのだろうが、中国や北朝鮮が今少し整った暁には、韓国からロシアまで結ぶ特急が走る日が来るかもしれない。


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