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2007/06/01(金)
禁煙週間
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世間では禁煙週間らしい。社会全体がたばこをやめさせる風潮は好きになれないが、自分から禁煙したいと思っている人は喫煙者に多いようだ。それでも辞められないという人が多いが、何度も禁煙を実行してきた身としては、禁煙は誰でもできると断言できる。飛行機やバスで我慢できずに喫煙する人はいない。実際、ピースを1日2箱吸っていた自分の職場の同僚も私のアドバイスで禁煙に成功したし、同じ要領で禁煙した人も多い。そこで、今日は辞めたいけど辞められないという人のために、禁煙のポイントを書いておこう。
軽佻浮薄な、それこそ極めて不健康な世間の嫌煙風潮の尻馬に乗って、自分もできれば辞めてみようと思う人は無理だが、本当に強い気持ちで辞めたいと思っている人は簡単に辞められるだろう。要は心の問題。体は心で操り動かすものである。だからまずは強い意志で辞めたいと思うことが大事。そしてしばらくの生活の中で、その「辞めたい」を最優先して行動する。特に難しいことはない。辞められるまでは意外に短い。
本数を減らすというのは、ほとんど無意味。思い立ったときから、ばっさり0本にする。ボックスタイプのたばこは、簡単に開かないように数本のゴムでぐるぐる巻きに目張りをしよう。そのゴムを外すには時間がかかるが、外そうとすれば情けない自分に気がつき手が止まるだろう。そのゴムを外すと本当のダメ人間になるという自覚が生まれるはず。こんなちっぽけな箱入りの草に掌握されている自分から脱そうではないか。逆にいつでも手の届くところにたばこがあるという安心感と、でも決して吸わない自分への自信が湧くだろう。
あとは朝起きたときののどの不快感や、口のたばこ臭さ、体力の低下、がんへの確変などを自覚し、禁煙の思いを強くすることが大事。問題は酒の席などで周囲のたばこの煙に誘惑されることだが、最初の2週間〜1ヶ月くらいを克服すれば気にならなくなるのでそこは辛抱だ。しかし、その後はどんなきっかけでも1本吸うと、元の木阿弥にある確率が高いので注意する。ずっと吸わない。バスや電車、飛行機に乗って生きていくと思うのだ。
実際たばこを辞めることができると、ひと月に1万も2万もたばこを買っていたことが実に馬鹿らしくなるものだ。しかし辞めてからも、香りのいいコーヒーを飲んでいるときや、トイレでしゃがんでいるとき、食後などにどうしても吸いたくなることがある。そんなときは、昔の恋人を思い出した気分で、過去との決別をきっちりしなくてはならない。またずるずると関係が復活すれば、それまでの苦労が意味をなさなくなるわけで。そして周囲にまた迷惑をかけるようになる。あの味は美味しかったと回想にとどめるのが一番だと思う。
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