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2006/03/08(水)
久しぶりに書店員節
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春先の本屋は非常に困ったことが起こります…。その一つに、入学祝いで本の購入をするお客さんたち…。 「孫の入学祝に本をあげたいんだけど、どうしましょう!」
「どうしましょう!」って言われてもねぇ…。とりあえずおススメ本とかを紹介してあげるんですけど…。 「説明されても私わかんないわ!あなたから娘に電話してどういうのが欲しいか聞いてそれを娘の家に送って頂戴!」と言われました。(-_-;) つーかさぁー、入学祝なんでしょ?そんな事、店員にさせてまで選ばれた本貰っても、孫は喜ばないと思うんですけど…。 あまりの酷い内容の依頼だったので、怒りスマイルでつい言ってしまいました。 「でもわたくしが、間に入ってそのようなお電話をいきなりしてしまったら、色々と問題になってしまいませんか?」と。 そしたらそのばーさん、いけしゃあしゃあとこう言いやがりました。「大丈夫よ!だって私の娘だもん!」 そういう問題じゃなくてさー。だってそれってあげるって言わないじゃん…。 何で非常識な事だってわかんないのかなぁ。(-△-;) ちなみにこの後、頭にきた私は電話するのを断りつつも、あんまり売れていない英和辞典をさもいい商品のように言って売りつけました。 はっきり言って、私がそこまでする義理ないですし!文句言いたきゃ言ってもらってかまわないです! それ原因で今のバイト先さっさと辞められるので、クレーム大歓迎!(笑)(←おい…)
実は私、その前に同じように孫にプレゼントを購入しにきたおばあちゃんを接客してたんですよ。 でもそのおばあちゃんは自分で選んだ本を二冊持ってきて、バラバラに包んで欲しいと言ってきたんです。 なんでも一気に二冊あげるよりも、一月に一冊づつあげてその度にお孫さんを喜ばしたいんだそうです。 こういうおばあちゃんを持ったお孫さんは、とっても幸せだと思います。 接客してる私まで嬉しくなっちゃうような、そんな可愛い買い物の仕方だし、しかも丁寧にお礼まで言ってくれました。
それに比べて前者のおばあちゃん…。 まるで孫に仕方なしに入学祝の本を購入しようとしてる姿勢が気に食わない…。(-_-;) しかも金出せばなんでも店員が何とかしてくれると思ってるあたりが、ちょっと…。 もし私がそのお孫さんのお母さん(このばーさんの娘)に電話して、 「あなたのお母様が孫に本あげたいけど、分からないから店員の私からから電話で聞いてその本を送れと言われました」と 電話したら、相手側がどんな思いをするか考えないんでしょうか…。 お祝いやプレゼントってあげる人が一生懸命選んだからこそ価値があるんだと私は勝手に思っています。 ただ「あげればいい」とか「一応買ったし」とかそういう事じゃないと思うんです。 それを「わからない!」の一点張りで選ぶ気もなく、しかも店員使って先方に希望商品を聞きださせてそれを入学祝にするなんて…。 愛がないというか…常識がないというか…。それとも人間年取るとそういう事を考える頭が腐ってくるんでしょうか…。
でも後者のおばあちゃんは、本当に大事そうにプレゼントを買っていたんですよ? 同じ年配の女性なのにどうしてこんなにも思いやりに差が出るんだろう…。 今のバイトってそういう理不尽な思いをいっぱいする事が多いですけど、色んな人の色んな人付き合いの仕方を学ぶのはもってこいの場所だと思います。 「人間、こんなにも無神経になれるんだぁ」とか「こんなにも他人の事を思いやれるんだぁ」とか…。 接客って、人という存在に対して感動する事よりも、減滅する事が多い職種のような気がします。 だからこそ、他人に対してどこまでが許されるボーダーラインなのかを見極めるのが、すごく磨かれるような気がする…。 そういう意味では、今のバイト先は対人関係がかなり鍛えられましたね…。人見知りの人に是非おススメな職種です。(笑) それにしても前者のばーさんのお孫さんは本当に可哀相だよなぁ…。 ついでにそのばーさんのせいで、休憩つぶれた私はもっと可哀相だと思うんですけど…。(ToT)
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