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2007/06/10(日)
涙雨
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今日は先月亡くなった叔父さんの納骨式に行ってきました。 よく結婚式だと雨の場合は、「雨降って字固まる」なぁ〜んて上手い事をいう場合があります。 今日の叔父さんの場合は「まさに涙雨だね…」と言っていたんですが…その涙はもう滝のように降り注いでおりました…。 なんと!お墓のある霊園に着いた途端、雷は鳴るわ、スコールのような雨が二時間ほど降り注ぐわで、送迎バスの中で立ち往生…。 結局、バケツをひっくり返したような大雨&雷の中、納骨式は行われたのでした…。(^_^;)
実はこの叔父さん、亡くなった時がまるで残された人の事を気遣ったように次の日の金曜が友引の木曜に亡くなりました…。 これはどうゆう事かと言うと、まず家族には平日の友引で通夜が出来ない為、準備をする時間を作ってくれた事になります。 逆にお焼香をあげに来た人には、土日という事でわざわざ会社を休んでもらう事がない状態に自動的になったのです。 生前から責任感が強く、他人に迷惑を掛ける事を非常に嫌っていた、他人に対して気遣いがとても細やかだった叔父さん。 もちろん通夜と告別式が行われた土日は、天候に恵まれ澄みきったような晴天の青空でした。 なのでお通夜の時は、みな口を揃えて「ああ…亡くなる時まで残された人の事を考えてくれたんだねぇ…」と言っていたんです。
ところがどっこい、今回の納骨式はもう大荒れ…。 お経を読んだ坊さんも「今までで一番すごい納骨式でした…」というほどの中で行われたんですよ…。(^_^;) でも参列した人たちは皆「こんなにすごい涙雨を流させるなんて大した人だよ」とか「きっとまだ家族が心配でお墓に入りたくないんだね…」などと おじさんの人柄よりいい方に解釈して、不平不満を言う人は誰一人いませんでした。 これぞ、生前の叔父さんの人柄の良さの賜物です! そして不思議な事に納骨を終え、二時間もしない内に空は青空を見せるほど晴れ渡っていました。 不思議だ…本当にこんな事ってあるんですね…。 まるで雷様が叔父さんの為に大雨を降らしてくれたようです…。 納骨式の予定は大幅に狂ってしまいましたが、とても不思議な体験をさせて頂きました。 ある意味、叔父さんの納骨式は印象深く皆に記憶され、決して忘れられない事になると思います。
確かにものすごい豪雨の中での参列は大変でしたが、ちっとも苦痛を感じないのは皆が叔父さんを慕っていたからだと思います。 私ももし死んでお葬式をしてもらうような事になったら、叔父さんのように皆に慕われた状態で見送られたいです。 死んでしまった人間を悪く言う人は滅多にいませんが、でもやっぱり生前の人柄って大事だと思います。 自分が死んでも、他の人の記憶にいい意味で強く残れるようなそんな存在になれるのは、私はとても憧れます。 いくら自分の肉体も意識も感情もないからと言って、皆に忘れられるのって悲しいじゃないですか…。 やっぱり一人でも多くの人に「こういう人がいたんだよ?」という感じで、いい意味で自分の事を覚えていて欲しい。 本日は、そんな事をふと考えさせられた一日でした。
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