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2004/03/18(木)
白いキョトン
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TVドラマ「白い巨塔」の最終回をモッチリと観ました。良くも悪くも「・・・ふーん」と言った感想に終わりました。
私は田宮次郎Ver.を小学生のくせにリアルタイムで観た世代です。読めない漢字は飛ばしつつハードカバーの原作も読みました。最悪に生意気な小学生にとって、当時の田宮ニ郎が最高の財前五郎として刷り込まれてしまいましたので、リメイク版において唐沢氏でなく誰が演じたとしても「ふーん」だったと思います。
キャスティングについては時代の流れですからさておき、病魔に侵された田宮版財前を手術する際の演出が今でも思い出せるほど好きでした。
開腹と同時に初めて癌の全身転移が判明し、処置できないままやむなく縫合することになるのですが、その際にわざと手術スタッフが時計の針を動かして時間を進めるのです。そうすることによって麻酔の切れかけた財前が「ああ、長時間に渡る手術だったんだな」と、また安心して眠りにつくというものです。
大きく時代が進み、医療の現場も麻酔技術も改善・改良された今となってはありえない演出だとは思うのですが、今回の「白い巨塔」、素人目には淡々とした進行に寂しさを覚えたのは確かです。
唯一の救いは又一お父ちゃんの涙でした。西田敏行はやっぱりいいなーと再認識です。
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