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2004/09/02(木)
捨てるぐらいなら使おうよ
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今日は雨降りで涼しい一日でした。 昼間に肌寒さを感じて窓を閉めたぐらいです。
ネットで「臍帯血バンク」について改めて調べてみました。というのも実は先日の検診の際、担当医に「出産時に臍帯血を提供したいのですが、この病院では行われていますか?」と訊ねた私です。
なぜか担当医は訝しそうな表情を浮かべつつ「どういう考えからそう希望されるのですか?」と、逆に質問を投げかけてきました。私としては自分の臍帯血をバンクに提供できるかどうかを訊ねたかっただけなのに。とりあえず率直な考えとして以下の2点を述べました。
1.分娩を予定しているこの病院で父親を白血病で亡くしたこと。臍帯血が白血病を含めた免疫系の病気治療に役立つと聞いたので、この病院なら提供できるのではないかと考えた。
2.少子化が問われる現在において、臍の緒だけ残して全部捨てちゃうのだとしたらもったいないな〜と思った。
それを聞いた担当医は「・・・なるほど。残念ながら当病院では扱っていないんです」という素っ気無い回答をくれただけでした。なんとなく引っかかる言い方だったので自分なりにネットで調べてみた感想はこんなところです。
1.臍帯血の採取にはスタッフの訓練が必要。凍結+無菌管理保存が難しいこともあり、契約病院がまだまだ少ないのが現状。
2.臍帯血バンクへの提供を、私的保存だと誤解しているドナーが多いらしい。いつか自分の子供が白血病になった際に、優先的に使える為の保存と勘違いしている。
一生において発症しない確率の方が高い白血病に備えて、コストのかかる私的保存を無償でやってくれるなどと、本気で考えて願い出るおめでたい妊婦が多いのでしょうか?・・・う〜む、担当医のあの怪訝な表情からして本当にいるんだろうな。
ちなみに日本臍帯血バンクネットワークは民間バンクと別物です。民間バンクと契約した場合、私的保存はできますが費用は10年間保管で12万円だそうです。11年後に発症するかもしれないし、臍帯血が活かされない大病かもしれないしと考えると空しい話です。ガン保険みたいなものでしょうか。
あと臍帯血を提供しても、記念の臍の緒については普通にもらえるそうです。
というわけで分娩を予定している病院では提供できない以上、私は諦めざるを得ませんでした。妊娠してからの血液検査において毎度「問題なし」と太鼓判を押されているのが自慢でしたので、白血病と闘っている誰かの助けになるチャンスが失われたことについては本当に残念に思います。
【参考/日本臍帯血バンクネットワーク】 https://www.j-cord.gr.jp/ja/
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