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2004/04/03(土)
プロ
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先クールの月9の「プライド」は野島伸司さんの作品で、 私は割と面白い方なんでないかなーでもメイビーはないだろーと思いながら大体全話見ていました。 その中で、主人公の木村拓哉さん演ずる『ハル』と竹内結子さん演ずる『アキ』(漢字忘れた…)、 そして谷原章介さん演ずる『夏川』の間の関係性を表す表現として
あなたは春。私は秋。どうせ季節は繋がらない。 僕は夏。君は秋。離れていても、季節は繋がっている。
という感じのくだりがあって、ふーんと思いながら見ていました。
私は今まで見た野島伸司さんの作品の中では、「世紀末の詩」が一番好きです。 『愛とは何か』をひたすらに問うていくお話なんですが、 ファンタジー要素も少し入ってて読みやすい哲学書みたいなイメージです。
が
先日「世紀末の詩」ノベライズ版を改めて読んでいたら、 山崎努さん演ずる『夏夫』と、昔好きだった女性『冬子』の間には『千秋』という子供がいた、というくだりがありました。 夏と冬の間を繋ぐ千の秋、というような感じだったかな。
野島さんが同じネタ(っていうと品がないけど)を使いまわしているんだと気づいた瞬間、ショックを受けました。
…ずっと書きつづけるっていうことはものすごく大変なことだっていうのは分かってるんです。 音楽でも、文章でも、“全く新しいもの”を生みだすのはもはや奇跡に近い。 だから似てしまうことは仕方無いのだと思ってるんです。 でも、これは“似る”どころじゃなくて、“同じ”です。
なんとなく現実を見てしまった気がして、少し悲しくなりました。 そう思って読み返すと、野島さんが書くと夕日はいつも蜜柑色だし、盲目の人は大抵心がきれいだし、 母親は女としての生き方を選びたがるし、良い母親ならば病弱。 思考パターン、みたいなものだと思うんだけど。
プロの作家さんでさえ、こういうことが起こるのです。 ならば、私は?
想像力は枯渇してしまうものなんだろうか。
…こわい、
BGM# aiko「ロージー」
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