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2004/05/11(火) 「世界の中心で、愛をさけぶ」感想
原作が泣ける泣けると評判だったので、これは是非泣かせて欲しいと思って観に行きました。
結果、始終泣いてしまっていたように思います。

森山未來くんと長澤まさみさん、つまり少年時代のサクとアキのシーンがとてもよかった。
切ないくらいに純粋で、衝動としてしか表すことが出来ない、想い。
だからふたりは叫び、走る。
その瞬間はとてもきらきらしていました。
周囲の山々と田の緑や、海と空の青がそれをとてもよく引き立てていたと思います。

けれども、白血病という病が引き連れてくるおわりの影。
それに対する恐怖。
そして、残される痛み。

わたしはそれが苦しくて苦しくて、涙が溢れました。


残された者は、後片付けをしなければならない。
その言葉はとても乱暴なように聞こえます。
でも、生きている限り生きていかなければならないのです。
そのためには後片付けを、整理し、残しておくことが必要なのだと感じました。


とても美しい作品なのではないかなぁ、と思います。


但し、わたしは原作を読んでいないので強くは言えませんが、律子は必要だったのでしょうか?
そこだけが少し疑問です。
カセットテープでのやりとりは良い設定だとは思いましたが。


BGM# 平井堅「瞳をとじて」


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