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2005/01/27(木)
私の好きな・・・女神さま!!
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昨日、星座ネタになったので、ギリシア神話の話でもしましょう。 ギリシア神話の中で、私が好き(敬愛)する女神様は、 『正義の女神・アストライア(Astraea)様』です。 といっても、マイナーな女神様なので、皆さんはきっと知らないことでしょう。 ・・・でも、存在は知っているはずなのです。 なぜかというと、「天秤座」の天秤は、この女神様の持ち物ですし、「乙女座」はこの女神様とする説もあるのです。 (普通は、豊穣の女神デーメーテルか、その娘ペルセポーネと言われるんですけどね。) しかし、有名ではない理由は、この女神様には「劇的な神話(例えば、恋愛話とか英雄話とか)」が無いのです。 「こんな人物だったんだよ。」という記述はあるんですけどね。 でも、私が「好き」だから良いのです。 では、以下はアストライア様の説明です。
アストライアは、「ゼウス」と巨人のタイタン族(法・掟の女神)の「テミス」との間に生まれた「正義の女神」です。 外見だけで「善悪」を判断しないように、自分の目に包帯を巻き、左手の天秤で善悪を量り、右手の剣で悪を裁く・・・という女神様です。 神話の時代は、 「黄金の時代(神々の時代)」、 「銀の時代(冬が生まれ、人々が作物を育てないと生きていけない時代)←神は天上界に少しずつ去っていく。」、 「青銅(真鍮)の時代(人々が争い始めた時代(英雄の時代))←ほとんど地上に神はいない。」、 「鉄の時代(一層、人間は野蛮になり、親子・兄弟でも争い始める。)」 に移っていきますが、 アストライアは、神の中で最後まで地上に残り、人間に「慈愛と正義」を説いていたのです。 しかし、人間の愚かさに愛想をつかし、最後には天上界へと去っていきました。 このことを哀れんだ父ゼウスはアストライアを星にした・・・とさ。
それにしても、ゼウスって、自分の姉妹や娘に手を出す「フトドキモノ(こいつの子供は*00人いる。)」ですが、自分の娘でもあるこのアストライアには手を出していないらしい。 ちなみに、アストライアは、「悪」と判断したものを右手の剣で罰を与えていましたが、剣ではどうにもならないことは、父ゼウスに進言していたようです。また、父ゼウスも娘アストライアの言うことを聞いていたそうです。 ・・・「ゼウスとアストライア」って、ゼウスの親族関係では珍しくちゃんと「親子」していたような気がします。 もしくは、「アストライアがゼウスの好みでなかった」か、「アストライアが怖かった」のか? ・・・さてはて、謎だわ。
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