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2005/07/15(金)
弥生ちゃん・・・裏設定(妄想)日記2。
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「・・・また、なのね。」 今月に入って、何度目かのため息を弥生はついた。 あの日から、弥生は何回かの昼食を榊原 和也と一緒に取ることになった。 といっても、和也は勤勉に大学に通う・・・というタイプではなかったため、毎日ではなかったが、 和也が教室で弥生を見かける度に、弥生のノートを求め・・・食堂へ連行するという状態が続いていた。
「ところで・・・なぜ、こんなところで『おにぎり』なんですか。」 ここは明らかに、大学の食堂や喫茶店ではなく、大学の中庭・・・芝生の上。 そして、弥生の目の前には2つのおにぎりが並んでいた。 「天気いいし。・・・お金がないから。」 あっさりと、和也は答えた。 「・・・そうですか。」 だんだんと奢られるものが安くなってきているとは思っていた。 しかし、無報酬でノートを売り渡すには腹が立つので、仕方なく・・・おにぎりを口に運ぶ、弥生であった。
*ヵ月後。 「なぜ、こんなに点数が取れるの・・・。」 弥生の手の中には、『最良』と記された紙があった。 目の前で、気持ちよさそうに日向ぼっこしている男のものだった。 「なぜ、講義もろくに受けていないあなたが、こんな高い点数を取れるんですか!」 和也は眠そうに大あくびをした。 「勉強したから。弥生ちゃんのノートのおかげだよ。」 ・・・そうですか。 相変わらずの和也の言動に、こみ上げた怒りがあきれにかわり、ため息をつく弥生。 「あのねぇ。これだけ点数がとれるなら、私のノートなんか当てにせず、初めから真面目に大学来て勉強すれば済むことでしょう。」 「俺・・・忙しいから。」 「バイトとか?」 「いや・・・反政府活動。」
つづく・・・のさ。
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