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2005/05/15(日)
徹底研究 ソフトめんその1 ソフト麺の履歴書
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ソフト麺は正式にいうと「ソフトスパゲティー式麺」という。これからソフト麺に対して奥が深くなりますよ!
まず、ソフト麺が登場した過程を簡単に紹介しないといけない。昭和20年代のアメリカの米軍物資や
LALAやガリレオ寄金によって小麦粉が大量に入手できた事からパン食メインの給食が始まった事は
以前お話しました。当時、日本食はご飯がメインでパン食は一種アメリカの仕掛けた罠(私はそう思う)にはまり、
パンメイン給食が盛んになったのだ。これに危機感を感じたのが製麺業界なのだ。
その当時国内の小麦粉が過剰になり、給食に合った麺を開発する事に...コンセプトは
「汁をかけずに食べられ、ミルクに合う洋風麺」が必要だった。試行錯誤していく中で注目されるのは
「ソフトスパゲティー式麺」1958年山下康裕さんが特許を取得した製麺法で、
生麺を蒸した後に冷水に浸し、水分を加えてからさらに茹で上げる方法が特徴なのである。
この製法のメリットは栄養分が逃げない事と長時間の保存が可能なのである。
まさに画期的な商品である。全国製麺組合連合会と山下さんが「ソフトめん協会」を発足したのである。
何度か文部省並びに食糧庁や教育関係者の試食会が重ねられ1965年東京都の学校給食で
採用されたのであった。これにより全国に浸透していくのであった。この画期的1代センセーションを起こした
ソフト麺の最大の危機が訪れる。1970年半ば、ソフト麺の包装に使用されていた包材から有機物質の
フタル酸エスチルが流出し、児童の健康に影響を与えるとして騒がれ、
社会問題となった。そこで包材を改良して対応したが、一部のPTAに
「ビニール袋を破って麺を取り出す時、手が触れると衛生上よくない」
との指摘に苦労する。パンは直接手で食べるにもかかわらず...これも「正しいソフト麺を開け方」対応したが...
もっと大きな障害が現われる。以前何度もご紹介しましたが、ご飯給食の登場である。
これによって需要が少しづつだが減っていく。それとグルメ志向が強まってきたのである。
ソフト麺も隙間産業の一つであった
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