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2005/01/03(月)
闇い天使の緋い華
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足元には一面の緋(あか)い華。目が痛くなるほどの緋(あか)い華。 あぁ、あの夢だとエルは思った。最近毎晩の様に見るあの夢。その予想に違わず、上空から聞き慣れた羽音がする。 初めてこの夢を見た時は驚き、そして不思議に思ったものだ。何故空から羽音が近付いてくるのか、「アレ」は自分の中のはずなのにっと。もちろん別の羽音を「アレ」の羽音と間違えている訳ではない。「アレ」はそれほどエルにとって大きな影響を与えた、そして与え続けている存在なのだ。 上空から緋(あか)い華の原に立つエルの直ぐ目の前まで降りて来た「アレ」の手には形や色は足元の華と同じだが、何処か雰囲気の違う緋い華が優しく握られていた。 「アレ」は形の良い唇を動かし何かを言う。しかしその声がエルに届くことはけして無い。この夢はそういう設定らしい。 その華を受け取ると同時に足元の華が、毒々しいほどの緋い花弁を飛ばす。その花弁が視線を覆うと、何時も通りエルの意識は夢の世界から抜け出して行った。
今書いてる投稿用の小説の冒頭部分 主人公は、「白い石〜」のロビンが最近筆が進むので、この子に似た子にしようとしたら、D.グレのアレンに似た子になってしまいました(笑)銀髪だし
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