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2009/04/16(木)
ポケSS(添付は無関係)
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目の前の黒いポケモンを見た瞬間、コウキの耳元にあの男の声が蘇る。 「新しい世界を……」そう言った、赤い名を持つ青い男を。 そして、最後に見(まみ)えたあの場所の冷たい空気が、コウキを包む。それとともに、あの男の息遣い、鼓動、存在感、その全てが目の前に再現される。 「コウキ君?」 突然現実からかけられた声に、コウキはびくりと肩を震わせ、現実に戻した人の名を呟く。 「ゲンさん……」 「惚けていた様だけど、大丈夫かい?」 そうだ、今はバトルタワーで、ゲンと組み、マルチバトルで挑戦しているのだ。 コウキは現状を思い出すと、顔を二度程叩き、答える。 「はい、大丈夫です」 「よし、なら行くよ」 コウキは頷き、先程蘇ったモノを捩じ伏せる様に、バトルに意識を向けた。
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