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2005/11/06(日)
仮面ライダー THE FIRST
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観てしまった。しかも初日…。 もっと他に観なきゃいけないものがあるだろうに。 とはいえ、どうにも気になったもので。
プロデューサーも、監督も、脚本家もいつもの東映ジャリ番のレギュラースタッフなので、心の準備は出来ていた。 間違っても「大人のためのライダー」に胸躍らせていた訳ではない。“日曜朝の感じ”な中に、1シーンでも、1カットでもプラスアルファが見いだせれば…と思っていた。
結果はオーライだった。戦闘員に取り囲まれ、見栄を切る1号2号ライダーの図。それが観られただけでもチケット代の元は取った。お話は辻褄のあわぬ超展開なところが多々見受けられたが、そもそも私が子供の頃観ていた仮面ライダーもそんなもんだ。 ひょっとしたら、一般映画枠の中でグダグダぶりを見せた「ゼブラーマン」よりは、見せ物として成立していたかもしれない。
所詮はVシネ(画質もね)規模の作品。劇場は全国20数館。 目くじらを立てずに、軽い気持ちで観るには悪くないと思える内容だった。特撮オタク的な視点からだと、喧々諤々な議論の対象となる問題作だとは思うが。
で、この脚本を担当したのが井上敏樹なる人物。 詳細はwikipediaに無駄に詳しく書かれて事で有名。クドカンや三谷幸喜よりも多くの字数を使って説明されているのが笑える。それほどに今一部で注目されている訳だ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E6%95%8F%E6%A8%B9
この脚本家は元々大嫌いだった。なんといっても辻褄があわなかったり、短い時間の中に色々詰め込みすぎだったり、その割りに省略が乱暴だったり、特撮・アニメにしたってもうちょっと丁寧にやれ!と言いたくなる作風なのだ。 が、先日「仮面ライダー響鬼」が番組途中にしてプロデューサー交替、大幅てこ入れという事態になり、そこで井上が投入された。 それまでの一部響鬼ファンから猛反発をくらったが、結果は私的には井上の仕事ぶりを評価するきっかけとなた。 相変わらずなところはあるが、新キャラを投入して物語を転がすやり方やら、各キャラへのスポットの当て方が実に理にかなっている。なるほど、こいつはクセはあるが、基礎体力はある脚本家なんだな、と思えるようになった。
とはいえやっぱり超展開…。 単に私の感覚が麻痺してきているのか? いや、ひょっとして超展開という強烈なタッチを持つ、希有な作家なのかも知れないと、過大評価。
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