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2005/02/27(日)
ついに発売
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「地球最後の男/人類SOS」の2in1DVDがついに発売になった!
ゾンビ映画の元祖とも言える「地球最後の男」は、リチャード・マシスンの 傑作中編をこれでもかと忠実に映画化している。 思ったほど低予算ではなく、うわさ通りあなどれない作品だ。
ただまあ、演出はユルユルなので、そこは脳内補完で。 原作にあまりにも忠実なのも個人的にはいただけない。 ラストは少しだけ変えてあるが、ほぼ駆け足で全編なぞった感じ。 涙なくしては読めない犬のエピソードもぞんざいな描き方で かなり勿体ない。
こうして念願叶い、この作品を見たことで、ゾンビ好き、マシスン好きとして、 一つの義務を果たせた訳だが、何か物足りない。 まあ、期待が大きすぎたのだろうが…。
面白くなりそうで、話がどんどん駄目になってゆくリメイク版の 「地球最後の男・オメガマン」の方が好きかも。
他の原作付き映画でもそうだが、「捻りすぎだろっ!」みたいな展開ってのはすなわち、 原作への愚直な隷従ではなく、そのエッセンスを生かして映画ならではの形に アレンジしようとする試みでもある。 その方法論は時に、原作よりも面白いものも生み出す。
いや、オメガマンはほんとうに駄目な脚色で、原作の面白さを ほとんど台無しにしている。 中盤で既に原作のオチをやってしまい、そこから新しい展開に 持っていくという心意気には、少しだけ感心しているが、 でもやっぱり詰まらない。
ただ!部分的に原作の世界観を上手く描けているところがあり、 そこがもう・・・・タマらない訳だ。 冒頭15分なんかは、この手の終末映画の中でも屈指の出来だと思う。
うーん、やっぱり「オメガマン」の方が私にとって大切な映画なんだなぁ… という事が、今回のDVD発売で確認できた。 いや、我ながら驚き。
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