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2006/04/07(金)
やっと終わった
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ようやく録画しておいたアニメ「エウレカセブン」の最終話を観たわけです。
今どき原作なしのオリジナル作品で、ロボットもので、4クール放映。 ありえない破格のビッグプロジェクト。 最初の1クールは深夜に即効で再放送と抜かりがないぞ、と。
ところがこれがいつまで経っても面白くならない訳です。 というか、回を追う毎にキャラの鳥頭っぷりや世界観の不整合や倫理観の欠如、見せ場に至る過程描写をスルーする不始末さが気になり出し、心はどんどんアンチへと。
視聴率は最低記録0.7%を叩き出し、DVD他関連グッズの売上はチャート上に上がってこず、一体このプロジェクトはどこまで失敗するのか?ただそれだけを確認するためだけに1年間見続けた訳です。
で、迎えた最終回。 主人公が叫ぶ訳です。 「アイ・キャン・フラ〜イ!」と。 おい、それってピンポンじゃん。
または「(前略)それが罪なら背負ってやる!」と。 おい、それって3年前の仮面ライダーじゃん。
その他にもどこかで聞いた台詞がちらほら。 カット割りだって、すでにネット上では他有名作品(アニメや特撮)からコンテレベルのパクリを画像付きで指摘されてまして、もうね…と。 もともと、パクリ指摘は多かった番組なのですが、最期は開き直ったかのようなパクリ大会。これにはビックリしました。
この番組、公式サイトでプロデューサーが放映前から“カルト作品”になると豪語しておりました。最初からそんな事を言ってる時点でもうドアホウです。狙ってカルトが作れりゃ誰も苦労しません。
過去、アニメでカルト化したものを思い起こすと、そのほとんどが観客的に腹八分目で終了したものばかりではないかと。 それを4クールも延々必然もなくダラダラやるなんて…。 放映後もちゃんと商売になるものを作るんだったら、全2クールくらいで、終盤はきっちり盛り上げつつ打ち切りっぽく終わらせておく。そのくらいの周到さが欲しいものです。
また、同じくこのプロデューサーは作品の概要を「風の谷のナウシカと、地獄の黙示録と、ビッグウェンズデーを足して、何にも割らなかったような作品です」と言っておりました。 何故に地黙とビッグウェンズデーなのかというと、この番組の主役メカが空中サーフィンするからです。 ついでに両方とも戦争が絡むストーリーだからでしょう。
とはいえ、地黙とビッグ〜って、ベトナム、サーフィン、そしてジョン・ミリアスの3要素がかぶってまして、そんなもん足して割らなかったエレメントとして挙げる“狭い”感じがなんだか素人臭くて困ったものです。他に映画知らんのか?と。 で、ナウシカかよ?と。
こういった面白発言はPだけにとどまらず、演出家と脚本家もあちこちで寝ぼけた事を言ってまして、まあ、そういう裏話を知らなければ、もう少し生暖かい目でこの番組を観られたのかもしれません(ちなみにちょっとググれば、番組アンチのまとめサイトに辿り着けます)。
こういう連中が「エヴァンゲリオン」みたいなデカい商売のタネ作りまっせ、と各企業をだまして作り上げたものの、そんなにウケなかった「エウレカセブン」という番組。 正直、私はこのプロジェクトが失敗してホっと胸をなで下ろしています。
業界ゴロ死すべし。 まじめで能力のある人が報われる社会でありたいものです。 心の底からそう思います。
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