サンダーボルトマーケット店主日記
サンダーボルトマーケットは引越しました(2008.9.10)
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2006/04/15(土) つくづくやるせない事件です2
綾瀬コンクリ事件の映画はネット上で激しくヒンシュクをかいながらも、結局劇場公開(単館)され、DVDも無事リリース。
低予算にしてさぞや効率のよい商売となった事でしょう。

皮肉にも「マイアヒ」や「電車男」以前の、2ちゃんねる(のアンチ活動)が起爆剤となったスマッシュヒット作と言えます。

未だにその公式サイトがWEB上に存在します。
各所に無神経な表記、矛盾、事実歪曲を孕んだまま。
いやはや凄い度胸です。

2年前。あの映画の存在へ向けられた多くの怒り、非難は、とどのつまり、無神経な作りの公式サイトへのものだったと言えます。
だから内容を見ないうちからアンチ活動があちこちで行われたのです。
そこに細かい理屈はありません。

「人としてどうよ?」の一言に要約できてしまうでしょう。

結果的には、悲惨な事件をネタに小銭稼ぎをした製作側。
でも彼らは真面目に一生懸命、問題定義を盛り込んで作った、と言っていました。

だったら次は、栃木リンチ事件も映画化してみてはどうか?と。

まあ、やらないでしょう。
被害者のお父さんの毅然とした姿。
今の世論。

だから、コンクリはアリだけど、栃木はナシ。

下衆は下衆なりに考えた上でリスクは回避するのです。
と、勝手に脳内シミュレートして怒っている私なのです。

散々メディアレイプを受けた上に、身内の凄惨すぎる死を飯のタネにされ、それが表現の自由論争へとすり替えられてしまった綾瀬の事件の遺族は、延々、弱い者いじめに遭い続けるしかないのでしょうか?とにかくコメントする言葉すら見つかりません。

栃木の事件の警察や日産の対応の末恐ろしさも含めて、少なくとも、この世には私の望む正義は存在していません。

2006/04/14(金) つくづくやるせない事件です
栃木のリンチ殺人で、栃木県警が悪いと判決が。

事件内容を今あらためて見ると、監禁していた側のタガが外れて、
外道化していった点が、あの女子高生コンクリ殺人を嫌でも思い出させます。
で、ここで提案。

この凄惨な事件を映画化してみてはどうか?と。
警察の不始末を告発するのではなく、残酷な監禁劇としてです。
といっても、Vオリジナル作品規模の超低予算でOKです。
スタッフ、キャストは無名で。
脱ぎ要員としてAVの子を入れておくといいでしょう。

脚本や演出面で構える必要はありません。
ただ事件をなぞって適当に作ればいいです。
遺族の方の了承もいりません。
「モデルにしました」と言い張ればOKです。

で、1館、レイトだけでもいいので公開してくれる劇場を決めます。

次にやっつけでパパっと公式サイトを立ち上げます。
FLASHコンテンツなんて入りません。HTMLだけで十分です。

するとどうでしょう。
いつの間にか2ちゃんねるあたりで「無神経だ!」「人として間違っている!」といった主旨の元、公開阻止を目的としたアンチ系スレッドが乱立するでしょう。

そこが盛り上がれば、中にはイカれた人もいますから、公開を予定している劇場や製作側に、脅迫電話や嫌がらせメール&FAXなどの攻撃を無記名で仕掛けてくるでしょう。

で、劇場側がウンザリして公開中止を決断したら、もうこっちのものです。
ついでに公式サイトも一旦たたんでしまいましょう。

するとアラ不思議!

話は「言論の自由が冒された!」と新展開を迎えます。
あちこちのマスコミで作品が紹介され、いつしか試写会場が満杯になります。
「ウチがやりましょう!」と義憤にかられた劇場も手をあげ、やがて本命であるDVDの出荷が目標を超えます。
各レンタル店では少ない入荷本数ながら連日フル回転を見せるでしょうから、バックオーダーも期待できます。

テーマ、社会的影響、遺族への配慮なんてもんはどうでもいいです。
金さえ儲かれば、自分さえ潤えばいいのです。中身がカスでも作品の形にさえしておけば、マスコミは言論の自由云々で擁護してくれますし、対して非難するネット上の連中は無力。リリースしてしまえばアンチ活動も一気に沈静化しますし、何も心配する事はありません。

偉大なる前例もあることですし、どこかのメーカーさん、チャレンジしませんか?
こんなに費用対効果の高いネタは滅多にありませんよ。

2006/04/12(水) ハリウッドスター、バイトすんな
昔、針師の先生に治療中、こう言われました。

「あなたは常に何かの批判を口にしがちだ」と。

言われてみれば本当にそうです。
何故だか批判めいた言葉が口からこぼれ出します。
ほおっておけば、延々と何かに対して文句を言ってます。

気付けばこの日記も、そんな私のネガティブなオーラの泉になっています。

でも、逆にそれを芸の域に昇華できれば良いかな、と最近思うようになりました。
まだまだ力量不足ではありますが、継続こそ力です。
これからもがんばりたいと思います。

では今日も文句を書いてみます。

缶コーヒーのCMにトミー・リー・ジョーンズが出てます。

ほんの数カットのためにアチラで吉野家のセットを組み、
わずかな拘束時間で撮りあげたのであろうCM。
巨額のギャラの負担を軽くするために、牛丼屋とコーヒー屋で折半してCM作ったんでしょうかね?

ともあれ、本国で放映できないようなネタ系の日本CMに出演するハリウッドスターって、何考えてんだ?と。
儲かってるくせに、まだバイトするのか?と。

代理店も代理店で、「あいつにこれやらすのに、何億かかるかなぁ〜」なんて、そろばん勘定してそうです。

人に夢を与える職業ですよ、ハリウッドスターは。
だからスターイメージってのをホント大切にして欲しいのです。
絶頂期のニコラス刑事が、パチンコのCMで見せたバカ面。ファンはどう思ったんでしょうね。
もうとにかく現役スターは日本でバイト禁止です。

でも、インスタントコーヒー飲んで「エクセレント」とか言ってるメグ・ライアンは切ない感じがする故に許せます。

ラブコメ女優としての賞味期限が切れてしまい、部屋でぼーっとしていたメグ・ライアンのところへ、フロム・エーの赤鬼と青鬼がやってきて
「暇だな?」と。

そういうバイトは認めます。

2006/04/09(日) あの
数年に一度発刊されるムック、バイブズ別冊「アメリカン・バイカーズ・ギア 2006」(4/15発売)に、マクラウドDGのジャケット2種が掲載されているので、店頭でお見かけの際は是非とも“御チラ見”ください(ってどういう表現だ)。

立ち上げてから6月で1年を迎えるマクラウドDGですが、未だにアイテムはジャケット2着とベルト1本、あと携帯ショルダーホルスターが近日発売というマイペースっぷり。

えらく余裕をぶっこいている訳ですが、下手なアイテムをあせってリリースしてもしょうがないので、ない知恵を絞り、周囲の助言に耳を傾け、お金のやりくりに悩みながら、今後も身の丈にあったアイテムをのんびり作ってゆこうと思っております。

そもそもファッションやバイカーズギアについて無頓着に生きてきた人間がブランドを立ち上げた事、そのものが間違っていたのかもしれません。

しかし!

世の中モノが溢れかえっていますが、私が欲しくなるものが売っていないという状況はどうよ?と常日頃思っておりまして、それがある限りはメーカーとして色々やっていけそうです。

ちなみに、これはTBMやマクラウドDGに共通するのですが、メーカーとしてモノを作りたいという衝動の背景には、常にフィクション世界への憧れがあります。
映画でありTVドラマであり文芸であり、時にアニメや特撮と。

そして非現実と現実を巧くリンクさせ、製品という形で世に贈り出し、その対価によって慎ましくも楽しく日々を過ごすことができれば、もう言うことはありません(まあ、老後は怖いですが)。
更に理想を言えば、ブランドとしての活動を通じて、何らかの形で社会還元できればとも思う次第です。

今後とも何とぞ、よろしくお願いいたします。

2006/04/07(金) やっと終わった
ようやく録画しておいたアニメ「エウレカセブン」の最終話を観たわけです。

今どき原作なしのオリジナル作品で、ロボットもので、4クール放映。
ありえない破格のビッグプロジェクト。
最初の1クールは深夜に即効で再放送と抜かりがないぞ、と。

ところがこれがいつまで経っても面白くならない訳です。
というか、回を追う毎にキャラの鳥頭っぷりや世界観の不整合や倫理観の欠如、見せ場に至る過程描写をスルーする不始末さが気になり出し、心はどんどんアンチへと。

視聴率は最低記録0.7%を叩き出し、DVD他関連グッズの売上はチャート上に上がってこず、一体このプロジェクトはどこまで失敗するのか?ただそれだけを確認するためだけに1年間見続けた訳です。

で、迎えた最終回。
主人公が叫ぶ訳です。
「アイ・キャン・フラ〜イ!」と。
おい、それってピンポンじゃん。

または「(前略)それが罪なら背負ってやる!」と。
おい、それって3年前の仮面ライダーじゃん。

その他にもどこかで聞いた台詞がちらほら。
カット割りだって、すでにネット上では他有名作品(アニメや特撮)からコンテレベルのパクリを画像付きで指摘されてまして、もうね…と。
もともと、パクリ指摘は多かった番組なのですが、最期は開き直ったかのようなパクリ大会。これにはビックリしました。

この番組、公式サイトでプロデューサーが放映前から“カルト作品”になると豪語しておりました。最初からそんな事を言ってる時点でもうドアホウです。狙ってカルトが作れりゃ誰も苦労しません。

過去、アニメでカルト化したものを思い起こすと、そのほとんどが観客的に腹八分目で終了したものばかりではないかと。
それを4クールも延々必然もなくダラダラやるなんて…。
放映後もちゃんと商売になるものを作るんだったら、全2クールくらいで、終盤はきっちり盛り上げつつ打ち切りっぽく終わらせておく。そのくらいの周到さが欲しいものです。

また、同じくこのプロデューサーは作品の概要を「風の谷のナウシカと、地獄の黙示録と、ビッグウェンズデーを足して、何にも割らなかったような作品です」と言っておりました。
何故に地黙とビッグウェンズデーなのかというと、この番組の主役メカが空中サーフィンするからです。
ついでに両方とも戦争が絡むストーリーだからでしょう。

とはいえ、地黙とビッグ〜って、ベトナム、サーフィン、そしてジョン・ミリアスの3要素がかぶってまして、そんなもん足して割らなかったエレメントとして挙げる“狭い”感じがなんだか素人臭くて困ったものです。他に映画知らんのか?と。
で、ナウシカかよ?と。

こういった面白発言はPだけにとどまらず、演出家と脚本家もあちこちで寝ぼけた事を言ってまして、まあ、そういう裏話を知らなければ、もう少し生暖かい目でこの番組を観られたのかもしれません(ちなみにちょっとググれば、番組アンチのまとめサイトに辿り着けます)。

こういう連中が「エヴァンゲリオン」みたいなデカい商売のタネ作りまっせ、と各企業をだまして作り上げたものの、そんなにウケなかった「エウレカセブン」という番組。
正直、私はこのプロジェクトが失敗してホっと胸をなで下ろしています。

業界ゴロ死すべし。
まじめで能力のある人が報われる社会でありたいものです。
心の底からそう思います。

2006/04/06(木) 泳ぐひと
物凄く久しぶりにバート・ランカスター主演の「泳ぐひと」を見たのです。

「イージーライダー」と同じ68年の映画で、ニューシネマの傑作と誉れ高い、異色中の異色ドラマ。相変わらずトンデモナイ話で、味わい深く、そしてホラー映画ばりのオチや、仰々しいM・ハムリッシュの音楽がたまらない訳です。

昔はそこそこ評価の高い作品だった訳ですが、インターネットな世の中が到来してしまうと、これを最近初見したような人からは結構ツマラン&クダランとばっさり切り捨てられていたりして、「うーん…」という感じ。

確かに「泳ぐひと」をニューシネマと定義すると、その当時の空気抜きに見てしまうと、狂人の放浪記以上でも以下でもありませんが、それにしたって、脚本構成、撮影、編集、音楽、バート・ランカスターの存在感が渾然一体となった映画的インパクトたるや、なかなかに凄いとは思うのです。

ネット上でこの作品をコキおろしている人たちだって、おそらく海パン姿のランカスターの姿が脳裏に焼き付き、なかなか忘れる事ができないのでは?と。
この映画はそういうところが素敵な訳です。

例えばネット上じゃ、オリジナルの「エクソシスト」は、特撮がショボくて、怖くない映画という風に言われ放題な昨今。
「バーロー、あれはフリードキンの演出を楽しむ映画だ!」
と何度モニター前で怒鳴りそうになったか。

過剰な味付けの食事ばかりを摂っていると、和食の微妙な味付けが理解できなくなります。
特に90年代以降の“見たまんま”な映画。
糖分と塩分と脂肪分だけで出来ています。
こりゃ絶対、体と脳によくありません。

2006/04/04(火) ミーティングTV取材
日曜日にテレ東の番組がマッドマックスファンの集いを取材したいというので、MFP OSAKAさんの音頭の元、急遽プチミーティングが横浜で開催されました。

30名前後が集まり、走行シーンやら駐車場での集いの模様やらを撮影。
今年は毎年恒例のGW明けのミーティングが開催されないので、ちょっとしたイベントしては、良いタイミングでした。

取材の中身は想定の範囲内でした。
黒革軍団のキテレツぶりや、見てくれのイカつさと中身のギャップを番組側が求めている部分は確かにありました。
素人に寸劇を要求する無謀な一面もありました。

そんな空気に無償で応えるファンの方々。
己の身を、様々なリスクを承知で“素材”として差し出した方々には本当に頭がさがります。

TVカメラに向かってピースサインする心理とはまったく逆の、分別ある年代が多いMMファンならではの、番組への気遣いと申しましょうか。

仕上がるVTRが、その辺りを酌んだ編集になっている事を切に願うばかりです。
「これってメディアレイプじゃねーか!」なんてオチはないと思いたいですが、オンエア迄気が抜けないのも正直な気持ちです。

ともあれ、番組から「マッドマックスは未だにクレイジーなファンがいっぱいいるカルト映画でっせ」という事が匂えば、MMの1ファンとして私は本望ですし、参加された方々も同意ではないかと思うのです。

などと偉そうな事を言ってる私ですが、収録中は極力、カメラに映らないように、ひたすら透明人間化していました。
これに関しては、本当に申し訳ない気分なのです。

今回の取材で思い出したのが、「トレッキーズ」というドキュメント。
これは熱狂的な「スタートレック」ファンの生態を追った作品で、クレイジーなスタトレ信者の博覧会とでも言うべき内容です。
ドキュメント作品としてのテーマがどこにあるかはさておき、結果として印象に残るのは病的なファンの奇行な訳で、ヤコペッティの残酷ドキュメントとベクトルは同じだったりします。
面白い内容なのですが、いざ自分たちがTV番組の被写体となってみると、微妙にオーバーラップする部分もあり、なんだか笑えない内容に思えてきます。

2006/04/01(土) たまには褒める
ようやく「ザ・ホワイトハウス」2ndシーズンBOXを手に入れたのです。

脚本、演出、演技と相変わらずハイレベル。
今のハリウッド映画にはすっかり絶望している私なのですが、
アメリカのTV番組は昔よりも逆にがんばっていると思うし、
その中でもこの番組は特別、素晴らしいです。

見事な会話劇、まぶしたウンチク、リサーチが行き届いたリアル描写。
ハイセンスな職人仕事の鑑と申しましょうか。
ややこしい政治がらみ話が理解できなくても、キャラの喜怒哀楽は見事に伝わる、「ER」以降のお作法に則った傑作中の傑作でしょう。
メイン脚本のアーロン・ソーキンは本当に良い仕事をしています。

未見の方、だまされたと思って是非ごらんください。

で、3rdシーズンもDVDリリースはめでたく決定。
助かったぜワーナーさん。
ついでに「サードウォッチ」も2nd以降リリースよろしく!


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