サンダーボルトマーケット店主日記
サンダーボルトマーケットは引越しました(2008.9.10)
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2006/05/31(水) シャツ新製品情報
完全新デザインの「ブラックインターセプター」シャツ。

いよいよデザインがあがりました。
発売を乞うご期待ください!
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TV版「機動戦士ガンダム」レビュー

第11話「イセリナ、恋のあと」
脚本:荒木芳久 演出:貞光紳也 作画監督:大泉学
初回視聴率:4.2%

ガルマの仇討ちをすべく、ガウ攻撃空母に乗り込んでアムロたちを強襲するイセリナのエピソード。

「ルナツー脱出作戦」と同様に、どうにもガンダムらしからぬ展開が連発。

イセリナは、ガルマの恋人という立場でガウのコックピットに乗せてもらっただけでなく、何気に隊長格のダロタ中尉に命令(お願い?)を下してみたり、最後はガウの操縦桿(舵輪ってのがね…)を握ってWBへ特攻をかけたり、突っ込みどころ満載。

シャアが地上に降りたWBの難民を拳銃で射殺しちゃうのも、あまりに思慮にかける展開ではないかと。

とどめに荒れたメカ作画の中、ガウの上で暴れるガンダム&ガンキャノン絡みの演出とか、ガンダム幻の武器「ビームジャベリン」の登場とか、もう別番組。

将来を誓い合った彼氏を殺されたお姫さまが、家臣を引き連れて仇討ちの旅に出る、みたいな時代劇的メンタリティによって作られた、初心者にオススメできないエピソードに仕上がっております。

ただ、ザビ家一同が初顔合わせしたり、イセリナのアムロに対する「ガルマ様の仇!」発言が次回への伏線になったりと、避けては通れない話であるのも事実です。

<その他>
●元ガルマの部下で、今回イセリナに付き合わされて犬死にするダロタ中尉の声をあてているのはカイ役の古川登志夫。今回、カイは出番が結構あるものの、一言も声を発しません。なぜなんだろうと思ったら、エンディングで古川氏は「ダロタ」とクレジットされていましたw。
この回は完全にダロタモードだったようです。いつもは敵味方関係なく、声あてまくってるのに…。

●そういう声優のスケジュールの理由からか、今回ガンキャノンはリュウが操縦。

●ラストカットの止絵が、またダサいのです…。

<今回の作画>
●スタジオZのメンバーです。前回の「ルナツー」よりもいくぶんキャラはマシですが、メカ絡みの作画崩壊はどうにもいただけません。そして以後もこのメンバーによる作画回は…あうううう。

<今日の波平>
●デギン公王(キター!)
●難民

2006/05/30(火) 追いついた!ふう…
TV版「機動戦士ガンダム」レビュー

第10話「ガルマ散る」
脚本:山本優 演出:藤原良二 作画監督:安彦良和
初回視聴率:4.2%

恋人イセリナと結ばれようと決意し功を焦ったガルマが、友人にだまされた揚げ句、後ろから敵の集中砲火を浴びて散華する、可哀想なお話。

当時、この頃はすでにアニメ誌などでもガンダムが毎月取り上げられるようになっており、視聴率や玩具売上の低迷とは裏腹に、一番の注目番組となっていました。
で、5話出ただけで死んでしまったヘタれ美形キャラ、ガルマに対して、女性ファンが集まって葬儀を行ったとか。

ロミオとジュリエット的な古典的ラブストーリーをちょっと絡めつつ、シャアの陰謀を描いています。完全に物語の視点がジオン側になっており、WB側はほぼ脇役です。

「ガルマ出撃す」に次いでの山本優脚本。完全にルナツーの汚名返上で、ガンダムらしい良い仕事を連発しています。

<その他>
●サイド3、ズムシティ、そしてデギン公が初登場。

<作画>
●安彦作画で安心。美しいキャラ絵で悲恋物語を盛り上げる一方、頭部をバズーカで吹っ飛ばされるザクなど、メカ戦にもなかなか良いカットを提供。
●ガウにWBが一斉掃射する直前の、ガンダムを追いかけるザクのカットは誰が書いたんだ?あまりにも崩れすぎ。

<今日の波平>
なんとお休み!

余談ですが、永井一郎氏の功績を讚えてばかりいますが、何気に毎回、使い回し声優として大活躍しているのがリュウ役の飯塚昭三
とカイ役の古川登志夫。今度見るときはこの二人の偉業をカウントしたいと思いますw
そういえば、このふたり、「モンティ・パイソン」組じゃん!

2006/05/29(月) あとひきときで追いつく
TV版「機動戦士ガンダム」レビュー

第9話「翔べ!ガンダム」
脚本:星山博之 演出:小鹿栄吉 作画監督:安彦良和
初回視聴率:4.4%

ガンダム前半で最も有名なエピソードと言っても過言ではない、アムロがいよいよ戦いたくないとダダをこねて、ブライトにシバかれるエピソード。

アニメ、それも日陰者的存在だった巨大ロボットもので、大真面目にキャラの芝居を描こうとした意欲的な回です。
アムロ、フラウ、そしてブライトの3人の台詞のやり取りから、次々に繰り出されるユニークで印象的な台詞の数々は、さすが星山脚本という感じです。

で、ダダを散々こねてもめた末にアムロが出した結論が「ぼくは男なんだな…」というところが、やはり70年代のメンタリティと申しましょうか。ここはさすがに古いと言われても返す言葉がありません。
そういえば、エンディングでも「男は涙を見せぬもの♪」と歌っておりますな。

第1話のラスト、「認めたくないものだな…以下略」の台詞は、星山氏の脚本に富野監督が付け足したものらしく、星山氏本人は当時はあまり快く思わなかったとの事。
このエピソードでの様々な台詞にも、富野節がかなり絡んでいる可能性もあります。

「殴ってなぜ悪いか」とブライトが言い放つ時の大仰なポーズ。まるで舞台劇のようで、演出側もかなり芝居要素を意識しているのではないかと思われます。あのポーズはコメディアンの土田がモノマネで使ってましたね。

<その他>
●偵察に出撃するコアファイター2機。2機並んで飛んでいる光景は意外と珍しく、艦載機っぽくて新鮮です。
●マチルダさん初登場。
●リード中尉、お別れの挨拶もなく退場。
●通信ケーブルを汚してガルマからの無線を傍受できなくするシャア。ちょっとそれはあり得ない感じ。懲罰くらう技師さんも可哀想。

<作画>
●芝居を支える安彦作画!メカ部分は意外と人任せだったり。

<今日の波平>
●ドップのパイロット
●料理長のタムラさん
●難民

2006/05/28(日) おくればせながら2
TV版「機動戦士ガンダム」レビュー

第8話「戦場は荒野」
脚本:松崎健一 演出:貞光紳也 作画監督:山崎和男
初回視聴率:3.6%

ジオンに一時休戦を申し入れ、難民の一部を地上に降ろすどさくさで、地上にガンダム配備するWB。そんな極悪作戦が功を奏して、ガルマの部隊をしりぞける話。

2回目の松崎脚本。峡谷の間を進み、ミノフスキー粒子でスクリーンを張ってあらゆる誘導兵器を無効にするWB。視聴者に対するミノフスキー粒子への説明のダメ押しという感じ。

ガンペリー&ガンキャノンが初登場。カイのキャノンでの初陣は、アムロの初陣よりも更にビビってる感じで丁寧に描写されます。ここ数話はカイのキャラ描写多し。

難民の母子が故郷に戻ってみれば、そこはただの荒れ地だったという救いのないオチながら、ジオン一般兵との交流も描かれ、個人的には好きなエピソード。

ガンダムは第1話から散々画期的なことをやってきましたが、こういったジオン兵も普通の人間である、という描写も高く評価されるべきポイントでしょう。

<その他>
●ガルマに対する「これで勝てねばお前は無能だ」というシャアの台詞が秀逸。
●逃げるザクを後ろから一途両断にするアムロ。ちょっとやり過ぎだぞ!

<作画>
●山崎和男作監回。山崎回もまたキャラが特徴的に崩れます。ただまあ、トータルではまだ安心して見ていられる回でもあります。メカ戦は酷いですがね。
安彦氏が倒れたまま迎えた最終回などは、ガンダムにおける山崎作画の総決算と言えるでしょう。

<今日の波平>
●難民母子と絡むジオンのパトロール「ビッグジョン」の兵士
●前回反乱を起こした老難民のリーダー

2006/05/27(土) 遅ればせながら1
TV版「機動戦士ガンダム」レビュー

第7話「コアファイター脱出せよ」
脚本:荒木芳久 演出:藤原良二 作画監督:安彦良和
初回視聴率:1.9%

避難民の老人たちが反乱を起こし、カツ、レツ、キッカたちを人質にとって地上におろせと駄々をこねる話。

アムロはコアファイターで弾道軌道に乗る事を志願したり、ガンダムで初めての自由落下戦闘を行ったりと、やたらヒーローらしい活躍を見せる一方、カイの皮肉にブチ切れたり、わがままな難民のおじいさんに「ぼくはもう…やめますよ!」と言い放つ始末。

実に良いさじ加減でキャラが描写されております。
アムロのキャラ造形は当時としても斬新でしたが、今も尚ユニークです。
また、それを支えるのがこういったTV版の細かいサイドストーリーであり、だから私は駆け足展開の劇場版にはあまりノレないんだなと、あらためて自覚した次第です。

しかし視聴率は低いですなぁ。裏番組に何かあったのかしらん?

<その他>
●リード中尉は徹底的に無能者として描写され可哀想。
●シャア操るムサイカプセルとドッグファイトし、アムロはコアファイターで勝利。ありえない感じですが、「この照準、甘いぞ」とシャアに一言言わせておく脚本のフォローあり。
●コアファイターからガンダムへの換装シーン初登場。私が代理店の立場だったら、「今頃やっとかよ!」と怒鳴り込んでます。

<作画>
●前回に続いて安彦作監回。安心して見ていられます。
●自由落下状態でのシャアザクとガンダムのバトル。被弾するガンダムのカットは後々まで使い回されることに。
●WBのミサイルをマシンガンで迎撃するシャアザクのカットは、躍動感溢れる実に素晴らしい動き。こういうのを神作画と呼びます。

<今日の波平>
●ドレン中尉
●反乱する老難民たちのリーダー

2006/05/26(金) ひゅ〜
危うくレビューを落とすところでした。
一度休んでしまうと、きっとズルズルになるので、ここは踏ん張りたいところです。

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TV版「機動戦士ガンダム」レビュー

第6話「ガルマ出撃す」
脚本:山本優 演出:小鹿栄吉 作画監督:安彦良和
初回視聴率:3.2%

オープニングで「銀河へむかって翔べよガンダム」と歌っていながら、話はそんな壮大な方向へは向かわず、遂に地上へ。

ほぼ戦いっぱなしの話ですが、色々な事にイラつくアムロの微妙な心情がそこかしこに挿入され、ヤケっぱちでビームサーベルを振り回しながらマゼラアタック部隊蹴散らすラストへと至ります。

この辺りの心理描写は今観てもまったく古びておらず、特にスネたり愚痴ったりする主人公なんてのは、当時にしてみれば相当に斬新だったと記憶しています。

シャアがガルマを陥れようと画策している描写や、はじめての地上戦など内容は盛りだくさん。ルナツーの話でイマイチだった山本脚本も、ようやく番組のニュアンスを掴んだのか、一転して重要かつ見ごたえのあるエピソードに仕上がっています。

<その他>
●若造でほぼ素人なブライトが、リード中尉に口答えばっかりする。
●ガンキャノン登場するものの、動かず。

<作画>
安彦作画部分はクオリティ高し。
ドップ編隊がらみのカットは、以後何度も使い回される事に。
でも、ガンダムの手首が白いという彩色ミスもあるでよ。

<今日の波平>
●ドレン大尉
●斥候ドップのパイロット
●ガルマの部下A
●ガルマの部下B(声色を変えているから別人)

大活躍でしたw

2006/05/25(木) 花王愛の劇場
宮藤官九郎脚本の昼ドラ「吾輩は主婦である」も4話目。
つまらなくはない、いやむしろ面白い部類に入るとは思うのですが、
昼間からテンション高くて、胃にもたれる感じも。
全40話もあるんだから、もうちょっとマッタリとお願いしたいところです。

しかし姑役の竹下景子の方が、斉藤由貴よりも若々しく見えるんですが、目の錯覚でしょうか。

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TV版「機動戦士ガンダム」レビュー

第5話「大気圏突入」
脚本:星山博之 演出:藤原良二 作画監督:青鉢芳信
初回視聴率:4.9%

今回はほとんどドラマもなく、大気圏突入にまつわるバトルに終始。
番組のメインライターである星山博之氏の脚本。
星山氏は「再会、母よ…」等、傑作エピソードを多数手掛けているドラマ派なので、こういうエピソードはそれこそ、SF考証担当の松崎健一に任せるべきではないかと、今更ながらに思いました。

で、今回はあのガンダムハンマーが登場。やはりイガイガのついた鉄球はさすがに世界観から浮いておりまして、とっととアムロも投げて捨ててしまう始末。
また、耐熱フィルム含む大気圏突入機能もかなりオーバーテクノロジーのような…。

リアルっぽい世界観の中で、スペシャルな存在。
ガンダムはやはりスーパーロボットという訳です。

とはいえ、この微妙なさじ加減がファーストは実に良い訳で、最近のガンダムのように、あからさまに大局を左右する超無敵メカとなってくると、もうそれこそ必殺技ぐらい叫べよ、と言いたくなりますね。

<今回の作画>
粗っぽいながらもどこか味のあるカットが多数あり、許容範囲ではないかと。作画監督の青鉢芳信は富野監督著による小説版ガンダムの挿し絵も担当していました。キャラがぽっちゃり顏になるのが特徴かと。

<その他>
●サラミス艦のリード中尉がWBに搭乗。
●ガルマがラストに登場。声をあてている森功至は、エピソード前半でリード中尉の部下をかけもちでやってます。

<今日の波平>
●ドレン中尉
●ホワイトベース後部ハッチのレーザーセンサー担当員

2006/05/24(水) 調子こいてんじゃねー
香取慎吾の「西遊記」映画版の宣伝をカンヌでやったとか。

視聴率がよかったからといって、あれはヤバイです。
あの手の娯楽アクションを作ると、正直日本はアジア最下位です。
ですから、国内興行で儲けておしまいにしていただき、海外にはその存在を知らせないでいただきたいな、と。
だって、我が事のように恥ずかしいのですよ。

アクション監督にドニー・イェンを雇い、香取慎吾があのダラしない体型を矯正するくらいの意気込みならよいですが、そういうのもあり得ない話。とにかく、ハリー・キャラハン刑事も言ってます。

「身の程を知ることだ」と。

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TV版「機動戦士ガンダム」レビュー

第4話「ルナツー脱出作戦」
脚本:山本優 演出:貞光紳也 作画監督:富沢和雄
初回視聴率:5.7%

アムロが従来のロボットアニメのヒーローのような、勇敢だったり喧嘩っ早かったり、警備の連邦兵に無重力ドロップキックをかましたりで、違和感ありあり。
まあ番組初期であるが故、まだ脚本・演出・作画面で意思統一がなされていなかったのではないかと。

今回初登板の脚本家、山本優は80年代、あちこちのアニメで脚本を書きまくっていまして、「銀河旋風ブライガー」他、お世辞にも面白いとは言えない複数のロボットアニメ番組でシリーズ構成をこなしていました。

執筆スピードは仕事量から察するに早いと思われますが、乱雑だったり器用だったり、ムラが激しいタイプでしょう。
加えて、ご本人のキャラクターはべらんめえ系。

これは今のアニメ&特撮系脚本家に例えるなら、まるで井上敏樹!
と、そんなリアルオタクな話を今ここでおっぱじめてもしょうがないので割愛。

今回の脚本は旧態依然としたロボットもののノリを引きずっており、正直、おや?という仕上がりですが、ラスト、ルナツーのワッケイン指令がつぶやく「寒い時代だとは思わんか…」とか、渋い台詞も飛び出すので、あなどれません。

ともあれ、作画含め個人的なワーストエピソードのひとつです。
何度見てもひどいw。

その他
●ミノフスキー粒子にレーダー撹乱の効能があると説明される。
●作画は荒れ放題。今回はスタジオZが担当。
天才アニメーター、金田伊功の弟子たちが原画を書いておりますが、師匠の足元にも及ばない酷さ。師匠ゆずりの強烈デフォルメタッチが完全に空回りして、ガタガタ&ヨレヨレなメカ戦が展開されます。正直、別番組状態。キャラ絵もひどいっす。

今日の波平
●ドレン大尉のみで残念

ふぅ、あと39回もあるのかよ・・・

2006/05/23(火) 毎週毎週・・・・
ここのところ、毎週、子供がひどい目に遭う事件が・・・。
世の中のタガが外れてきているわ、好景気は実感できないわ、ロクなもんじゃありません。

でもまあ、「悪人が最後に勝つと思ったのか?」と言い放つ「男たちの挽歌II」の1シーンを心の中で反芻しつつ、今日も元気に夕食を食べたいと思います。

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TV版「機動戦士ガンダム」レビュー

第3話「敵の補給艦を叩け!」
脚本:荒木芳久 演出:小鹿栄吉 作画監督:安彦良和
初回視聴率:3.3%

カツ、レツ、キッカたち含め、何故かイケイケなホワイトベースの素人集団が、補給中のムサイに奇襲攻撃。補給物資をシャアに渡そうと果敢に努力したジオン歴戦の勇士ガデムが非業の死を遂げる可哀想なエピソード(ガデム目線w)。

今回ドラマ部分は、アムロとブライトの微妙な対立関係、セイラさんのキツイ性格を描くにとどまり、あとはひたすら戦闘シーン。
富野アニメは2話までは神がかった作りですが、だいたい3話目からダレます。今回も例にもれずやや単調な内容。
とはいえ、やはりシャアvsアムロの第2ラウンド、敵の新メカ(それが旧タイプというのが画期的)の登場と、飽きさせません。

第2話でビームライフルとコアファイターを観客に見せ、今回の3話ではハイパーバズーカとガンタンクが登場と、手持ちのネタを小出しにしています。

考えてみれば、合金玩具の販促番組なのですから、3話ともなると、そろそろオープニングで描かれるコアファイターとの換装シーンを入れて当然のはずですが、そんな気配は微塵もありません。

2年前のザンボット3で人間爆弾やら家族が皆特攻などという強烈描写をやからしても富野監督は特に、創通エージェンシーやクローバーから怒られなかったみたいですし、そういうユルい体制があったからこそ、ガンダムがガンダム足り得たのでしょう。
(“連中”は作った番組を見ていない、という富野発言をどこかで読んだような・・・)

以下気付いた点は箇条書きで

●ミノフスキー粒子という言葉が登場するも、効能は説明されず
●ホワイトベースのメインクルーが制服着用
●なぜか艦内、ルナツー地表に重力が…
●「いきまーす!」初登場
●ガンダムの発艦シーン、バズーカ発射シーン、アムロの絶叫カットなど、後に使いまわされる(バンク)カットが多数登場
●作画的には安彦作監回ながら、手が回りきっておらず、整備中のガンダムなど、作画崩壊著しいカットもいよいよ登場。

ちなみに今回からナレーターを務めつつ、どさくさ紛れにその他キャラを山ほど演じ続けた永井一郎氏(磯野波平)の偉業をカウントする事にします。

今日の波平
●ドレン大尉 ●難民のオジイさん

ふぅ、あと40回もあるのかよ・・・・

2006/05/22(月) 近日、新デザインTシャツリリース開始!
現在、インターセプター黒とスネークを製作中です。
もうすでに初夏の陽気。
一日も早くリリースしたいと思います。
乞うご期待ください。

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TV版「機動戦士ガンダム」レビュー

第2話「ガンダム破壊命令」
脚本:松崎健一 演出:藤原良二 作画監督:安彦良和
初回視聴率:4.2%

メインキャラがほとんど出揃い、ホワイトベースがサイド7を脱出。シャアとアムロによる史上初のモビルスーツ同志の接近戦が行われるエピソード。
脚本担当は松崎健一。SFアート集団「スタジオぬえ」出身で、ガンダムや続くイデオンで、主にSF考証を要するエピソードを担当。SFマニアあがりの若造のように見えて、結構、重要なエピソードでドラマ面含めていい仕事をこなしています。

とはいえ、当時はキャリアが浅かったため、ひょっとして富野監督の代書屋と化していた部分があったのかも知れません。

で、このエピソードは名台詞連発です。
「高熱源体接近!」とか「ばかな、直撃のはずだ!」とか「あのモビルスーツは戦艦並のビーム砲を持っているのか?!」とか、ちょっとした台詞の工夫でロボット同士の闘いという手垢にまみれたシチュエーションを、まったく別物に変えてしまっています。

すぐなくなるビームライフルのエネルギーなんてもの、「う〜ん、なんかリアルだぞ」と。

当時、このエピソードを見て、いよいよ飽きつつあった松本零士のアニメ&コミックへの想いが一気に消し飛んだのをよく覚えています。

もうヤマトとか銀河鉄道じゃねーだろ!これからはモビルスーツだろ、ガンダムだろ!と中二の小僧に思わせるインパクト満載なエピソードでした。

今でもこの第2話は私の中ではベスト3に入る名エピソードですし、コックピット内での独り言や通信のやりとりを効果的に使ったという面で、あらゆるリアルロボット系アニメの始祖的なグレートなエピソードだと思います。

作画的にも安彦原画が多い上、全体的には第1話よりも作画クオリティは高目ではないかと。

5月絵日記の続き


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