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2006/05/21(日)
また長くなっちゃった
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唐突ですが、この日記でファーストガンダム、全43話を1日に1話づつ、あらためて鑑賞してレビューしてみようと思います。 ネット上にもありそうでない全話レビューですし、リアル世代ですから色々と今感じる事もあります。 マックスともスネークとも関係ありませんが、何とぞご容赦を。 なにせフトやってみたくなったのです。 --------------------------------------- TV版「機動戦士ガンダム」レビュー
第1話「ガンダム大地に立つ」 脚本:星山博之 演出:貞光紳也 作画監督:安彦良和 初回視聴率:3.0%
72年のマジンガーZに端を発した合金玩具ビジネスは、70年代中盤に大きなピークを迎えます。 この時代に放映されていた巨大ロボットアニメの年間放映本数は以下のとおり。
75年=4本 76年=7本 77年=6本 78年=3本
ピーク時には、まあ、よくも年間7本も放映していたな、と。 そんな狂い咲きな時代も78年には常識的な3本という放映本数に落ち着き、79年春にガンダムの放映がはじまりした。
同年のロボアニメは「未来ロボ ダルタニアス」「闘士ゴーディアン」という共にポピー(バンダイ)スポンサーの2本のみ。 この時代のポピー製超合金は年々ギミックを複雑化させて高セールスを叩き出しており、やがて、その出来は海外でも高く評価される事になります。
ガンダムはマイナー玩具メーカーのクローバーが提供で、玩具としての出来もポピー製品と比べると実に前時代的でした。要するに三流玩具メーカー(失礼)がブームの去った巨大ロボものにしぶとくしがみつき、最後の搾りカスをすすろうとしていた、みたいな感じかも知れません。
世はまさに松本零士原作のSFアニメ全盛。名古屋テレビ提供のマイナーロボ枠に期待するのは一部のボンクラだけでした。機動戦士ガンダムの第1話はそんな時代のとある夕方にひっそり放映開始されたのです。
で、中身なのですが、ザク3機のサイド7潜入から、世界観の描写、メインキャラの紹介、そしてメカ戦まで、20数分で描き切るこの第1話は、30分ものアニメのお手本と言えるでしょう。 同じく富野監督が手掛けたアニメ、イデオン、ザブングル、ダンバインあたりまでは、同様に第1話の密度は凄いものがあります。
細部的にはオンタイムで鑑賞していた時、立ち上がったガンダムがジーンの操るザクをちょいと押し倒した(?)だけで「これが連邦のモビルスーツの威力なのか?!」とデニムに言わせるあたりが、当時としては画期的でした。
調子に乗ったアムロが「逃がすか〜!」と遁走するジーンのザクをサーベルでぶった切るのはチトやり過ぎですね、今見ると。 アドレナリンが沸きまくってたんでしょうか。
とはいえ、やなり何度見てもいい第1話。 メインライターの星山氏、作監の安彦氏、共々、富野監督の画期的なチャレンジを見事にサポートしています。 が、意外と崩れた絵も多く、スタジオZしっかりしろよ、と。
まあ、こんな感じで最終回までがんばりたいと思います。 次回からは文字数も少なめに!
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