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2006/05/29(月)
あとひきときで追いつく
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TV版「機動戦士ガンダム」レビュー
第9話「翔べ!ガンダム」 脚本:星山博之 演出:小鹿栄吉 作画監督:安彦良和 初回視聴率:4.4%
ガンダム前半で最も有名なエピソードと言っても過言ではない、アムロがいよいよ戦いたくないとダダをこねて、ブライトにシバかれるエピソード。
アニメ、それも日陰者的存在だった巨大ロボットもので、大真面目にキャラの芝居を描こうとした意欲的な回です。 アムロ、フラウ、そしてブライトの3人の台詞のやり取りから、次々に繰り出されるユニークで印象的な台詞の数々は、さすが星山脚本という感じです。
で、ダダを散々こねてもめた末にアムロが出した結論が「ぼくは男なんだな…」というところが、やはり70年代のメンタリティと申しましょうか。ここはさすがに古いと言われても返す言葉がありません。 そういえば、エンディングでも「男は涙を見せぬもの♪」と歌っておりますな。
第1話のラスト、「認めたくないものだな…以下略」の台詞は、星山氏の脚本に富野監督が付け足したものらしく、星山氏本人は当時はあまり快く思わなかったとの事。 このエピソードでの様々な台詞にも、富野節がかなり絡んでいる可能性もあります。
「殴ってなぜ悪いか」とブライトが言い放つ時の大仰なポーズ。まるで舞台劇のようで、演出側もかなり芝居要素を意識しているのではないかと思われます。あのポーズはコメディアンの土田がモノマネで使ってましたね。
<その他> ●偵察に出撃するコアファイター2機。2機並んで飛んでいる光景は意外と珍しく、艦載機っぽくて新鮮です。 ●マチルダさん初登場。 ●リード中尉、お別れの挨拶もなく退場。 ●通信ケーブルを汚してガルマからの無線を傍受できなくするシャア。ちょっとそれはあり得ない感じ。懲罰くらう技師さんも可哀想。
<作画> ●芝居を支える安彦作画!メカ部分は意外と人任せだったり。
<今日の波平> ●ドップのパイロット ●料理長のタムラさん ●難民
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