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2006/06/06(火)
またためちゃった
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TV版「機動戦士ガンダム」レビュー
第17話「アムロ脱走」 脚本:松崎健一 演出:藤原良二 作画監督:安彦良和 初回視聴率:4.7%
またもすねたアムロが、今度はガンダムに乗って家出する話。
何もガンダムごと出て行くことはないだろう?という感じで、メインスタッフ側もそこは悩んだそうですが、結局「ガンダムごと出ていった方が面白いから」という理由で、かような展開になったと、安彦氏が何かで語っていたような。
確かにすねたアムロが体ひとつで出ていくよりも、この方が展開としても拡がりも見えるし、アムロのガキっぽさはもちろん、ガンダムへの執着=他者に認められるためのツールという構図が、実によく伝わってきます。
物語も2クールをとうに越え、ダレてきてもおかしくない時期ですが、この前代未聞ともいえる主人公の脱走騒ぎのおかげで、物語にいい感じの起伏が生まれています。この脱走イベントは、ガンダムTVシリーズが結果的にヒットした要因のひとつに挙げられるでしょう。
「あしたのジョー」でいうなら、テンプルが打てなくなった矢吹が、どさ回りに身を落とすあたりに近いかなぁ…と。
まあ、とにかくWBから逃げ出すアムロの格好悪さときたら、その描写に容赦はないです。こういう部分を「ガンダムSEED」の脚本家にも見習っていただきたいですね。 キャラは一旦落としてから上げてこそ光るもの。
達観し、常に正しく、おまけに選ばれし最強の戦士などという設定。そんなもん見ててもつまらんし、描いててもつまらないだろうに?と。 おっと、今日は愚痴になってしまいましたね。いかんいかん。
<その他> ●サブタイトル前に空中換装訓練シーンを挿入。おもちゃが売れるようにちゃんと合体シーンを毎回いれろ、というプレッシャーがかかっているようですね。
●捕虜になったコズン死亡。生きても死んでもあまり本筋に関係ないので、殺さずともよかったのではと。
●結構シリアスな回ですが、ミライさんのおっぱいや、ハロが逃亡するコズンを転ばせたりと、息抜き的な描写も挿入。 この辺りのバランス感覚がファーストガンダムの良いところです
<今日の作画> ●安彦回。ちょっと淡泊かなぁ〜。
<今日の波平> ●ランバ・ラルの部下 ●マ・クベ鉱山の隊長
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