サンダーボルトマーケット店主日記
サンダーボルトマーケットは引越しました(2008.9.10)
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2006/06/15(木) ナスカ展に行ってきました
地上絵を空中から見れるバーチャル映像が売りのナスカ展へGO。
平日の昼間で雨降りにも関わらず大混雑で、入場制限が!
どういうこった?!

で、超ワイドスクリーンによるCG映像は迫力満点で、なんとなく地上絵がどう配置されているのかが解って納得。

でも前の席のお姉さんが座高が高く、頭が邪魔で映像を満喫できませんでした。残念。
18日でおしまいなので、関東圏の皆さんも是非。
でも、週末はめちゃ混み覚悟です。

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第26話「復活のシャア」
脚本:松崎健一 演出:藤原良二 作画監督:安彦良和
初回視聴率:6.4%

1クール以上のブランクを経てシャアが復活する回。
当時、女性ファンからシャアを出せとの要望が多数寄せられたとか。

マッドアングラー隊に配属されたシャアの登場、連邦軍に組み込まれつつあるWBクルーのとまどい、ジオンのスパイ・ミハルの紹介、新型の水陸両用モビルスーツ・ゴックの登場等々。ドラマ部分は薄めながら、新章突入という感じは良く出ている回です。
この辺りは、かなり玩具メーカーや代理店からテコ入れ要求されていたのではないでしょうか。
戦闘シーンの比重がかなり高めです。

<その他>
●連邦軍の基地でジオンの新型モビルスーツのデータ映像登場。ガンダム一機が戦局を大きく動かしている事を知ったジオンが、高性能な新型モビルスーツを色々開発しているのではないかとレビル将軍が説明。

●シャアはガンダムに「私のプライドを傷つけたモビルスーツ」という因縁を感じている模様。
この人、結局何をやりたいのか、最後までわからんのです、真面目な話。
ただ、今回から視聴率がぐんとあがっておりまして、シャアのおかげなのか、Gアーマー販促大作戦のおかげなのか、気になるところ。

<今回の作画>
●ほっとする安彦回。ゴックを格好良く描けるのは安彦氏だけでしょう。

<今回の販促>
●わざわざGブルで出撃するアムロ&セイラ。その後、ガンダムBパーツを収納したGアーマー後部を射出して合体。Gアーマーになってから、ガンダムへとボルトアウト。
必要以上に合体ロボットアニメしてますが、それを作品ムードでうまく誤魔化しています。

●サブタイトル前には毎度おなじみ、ガンペリーからのABパーツ投下による合体訓練挿入。もうおもちゃの宣伝しまくり。

●禁断の武器ハイパーハンマー、新型のヤラレメカ・ゴックと、にぎやかなメカ戦。

<今日の波平>
●マッドアングラー隊の兵士
●ブーン艦長(ドレンに続いてまたシャアの副官かよ)

2006/06/14(水) そろそろ辛くなってきた…
第25話「オデッサの激戦」
脚本:荒木芳久 演出:貞光紳也 作画監督:富沢和雄
初回視聴率:4.1%

ジオンのスパイ、エルランの陰謀を暴いただけでなく、マ・クベがヤケで放った水爆ミサイルを寸でのところで破壊するアムロ。
ラストカットはガンダムをバックに、レビル将軍と握手するアムロの姿。
まあ、どう考えても、ガンダムのおかげでオデッサ作戦は大勝利な訳です。

この展開を脚本のみのせいにはできませんが、やはり荒木脚本回は従来の勧善懲悪ロボットアニメの線が色濃くてどうにもいただけませぬ。

そんな荒木脚本ですが、後のエピソードで「アムロくん、ガンダム一機で戦争に勝てるなんて思うなよ」とマチルダさんの婚約者に語らせる訳で、どうなってんだ?と言いたいところです。

<その他>
●オデッサ作戦自体というイベントが盛り上がらず終わってしまったのは本当に残念。

<今回の作画>
●スタジオZ回。Gスカイイージーのコアファイター部分が、ガンダムよりもデカイのはどういう事だ、と。まあ、いつもの調子で荒れまくりです。
正直、Z作画(富沢和雄が作画監督担当)と荒木脚本は最凶コンボです。

<今回の販促>
●Gアーマーだとガンダムシールド2枚が後で邪魔になるので、前回もそうでしたが、戦闘中に破壊されて1枚になっちゃいます。なんか苦しい描写。でも後にこれは解消。

●Gアーマーからガンダム&Gファイターに。で、Gファイターの前部が損傷してしまい、前部をハヤトが乗るコアファイターに換装してGスカイイージーに。
ただ、大河原設定画の時点からコアファイターがオーバーサイズに描かれており、加えてスタジオZ作画なもので、活躍シーンはそらもうひどいものです。

<今日の波平>
●エルラン中将

2006/06/13(火) なんとか今週末には…
間も無く新製品、Tシャツ&キャプをご紹介できます。
もうしばらくお待ちください。

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第24話「迫撃!トリプル・ドム」
脚本:山本優 演出:関田修 作画監督:安彦良和
初回視聴率:5.0%

あまりにも有名な「マチルダさぁ〜ん!」な回。
アムロとマチルダの絡みから、新モビルスーツ・ドムとGアーマーのバトル、そしてマチルダさん死亡とアムロの悲しみまでを描きます。相変わらず山本脚本は密度が濃くて感心。

ただマチルダさんが死ぬ意味がいまいち感じられないのも事実。WBを守るためミデアでドムへ突撃してしまった結果なんですが、今回はGアーマーも登場しているし、三連星とアムロは互角に張りあってるし、特攻めいた死が必要なほど、せっぱ詰まった感じに思えない話なのです。
山本脚本の密度の濃さには感心するのですが、むしろ盛り込みすぎなのでは?と。

今回よりもむしろ23話でGアーマーをミデアから運び出す際に死亡した方が、物語的にも収まりが良かったのではないか?とも思えます。

まあともあれ、キャラの死については、戦場の無情さを描いていると言えばそうなんですが、当たり前のようにどんどんサブキャラを殺す富野監督のスタイルは、逆にキャラの死に対する感覚のマヒも産みますので、ちょっと無神経かなあ、とも思える時があります。

<その他>
●名前だけでなかなか画面に登場しなかった新型モビルスーツのドムがいよいよ登場。番組が折り返し地点を越えたところで、ジオンのモビルスーツはやっと4種類目。

●ジェット・ストリーム・アタックはあまりにも有名になり、以後もアニメや特撮番組でも似たようなコンビネーション技が幾多も描かれました。ですが「子連れ狼」で柳生忍軍が使っていた技の方が先だぞと強く主張しておきたいっす。

●コックピットを頭部に移されたガンタンク=ハヤト。その方が危ないし、コアファイターで脱出できないじゃん!

<今回の作画>
●安彦回。名カット連発。言うことありません。

<今回の販促>
いよいよGアーマーが登場。空中でガンダムとの合体を解除し、Gファイターに。
基本的なシステムを紹介しています。
Gアーマーという無理矢理なアイテムを邪険にせず、玩具販促番組としての本題を結果的には全うしたTVシリーズはほんとうにグレイトだと思う訳です。

<今回の波平>
●エルラン中将

2006/06/12(月) LD-BOX2を取り出して…
第23話「マチルダ救出作戦」
脚本:星山博之 演出:藤原良二 作画監督:中村一夫
初回視聴率:4.9%

グフに襲われたマチルダの補給部隊をアムロたちが救出する話。
前回に引き続いて艦長代理のミライさんのテンぱりっぷりを描きつつ、新メカ登場という大きなイベントも描いています。

ガンダムが番組始まって以来の大苦戦を強いられるところが最大のみどころ。ヒートロッドにやられ、シールドがボディに固着して左腕が使えない上、足の関節も不調になりと、シャアやランバ・ラルですらここまでガンダムを追い込んだことはありませんでした。名もなきパイロットに拍手です。

で、それを新メカ・Gアーマーで撃退するという「これぞ巨大ロボットアニメ!」的な燃え系シチュエーションが展開。人間ドラマが得意な星山脚本ですが、主人公ロボが苦戦して、逆転するというカタルシスを見事に描いています。
まあ、ガンダムらしからぬ展開と言えばそうなんですがね。
多分、当時2ちゃんねるがあったら本スレは荒れたでしょうね。

で、ヤボったい中村プロの作画ではなく、安彦作画回だったら、もっと評価の高いエピソードになったことでしょう。あらためて今見ると、とても私好みな回でした。

<その他>
●いよいよ次回でマチルダさんが死亡。予告編でいきなり「マチルダが死んだ」って言っちゃってるし、おいおいと。で、実は本放送時、関西地域(朝日放送)では予告編が全話カットされていました。ところが、エンディングが終わった後、コンマ数秒、予告編の1カット目が見える時がありまして、そのコンマ数秒のために目を凝らして見ていました。そんな想い出をお持ちの関西人、いらっしゃいませんか?

●ジオンのスパイ、エルラン中将の紹介。

<今回の作画>
中村プロならではのクドい絵が炸裂。今回はいつもより影線が濃くてゲップがでそう。キャラ絵は崩れるし、ぱっと見、物凄く汚い絵にも見えますが、以外とデッサンなんかはしっかりしてて、まあガンダムの味の一つとして中村作画はカウントしていいのかな、と最近思えるようになりました。

<今回の販促>
いよいよ玩具の目玉「Gアーマー」が登場。
今回はガンダムと合体せずに、Gファイター状態でガンダムを乗せて空を飛び、ドダイ&グフと対決。空が飛べず苦戦しているところへ空飛ぶ新兵器、という絵に描いたようなパワーアップイベントで、Gファイターを紹介。

ついでにマジンガーZのジェットスクランダーみたく、Gアーマーの歌を新たに作り起こしていれば完璧でした。
主題歌担当の池田鴻氏が歌う「グロイザーX」の唄を代用しても可。「勇気を乗せて飛び立つぞ、オォ!♪」

<今日の波平>
●エルラン中将

2006/06/11(日) ガンダム日記も折り返し地点に
第22話「マ・クベ包囲網を破れ!」
脚本:松崎健一 演出:貞光紳也 作画監督:安彦良和
初回視聴率:3.9%

ホワイトベースがマ・クベの猛攻で大破するお話。

ブライトがぶっ倒れて、なんとなくミライが艦長代理に。
しかし、古代進のようにうまくはいかず、テンぱってしまって戦闘要員は迷惑するわ、セイラさんはイライラするわと、リュウが死んだあとのWBクルーたちの不安な感じを上手く描いております。

最後はワナにかかったWBがメガ粒子砲で大破するところまで追い込まれますが、発煙弾を焚いてなんとか生き延びます。でも、なんか展開として苦しいなぁ…と。

主人公をピンチに陥れるなら、説得力ある脱出方法までセットで考えておけ、と娯楽小説の大家ディーン・R・クーンツは自身の著書「ベストセラー小説の書き方」で述べておりまして、それはまったくおっしゃるとおり。
アッザムリーダーといい、今回の発煙弾といい、松崎脚本はここのところ詰めが甘い感じもします。
キャラ描写が良いだけに、惜しまれるところです。

<その他>
●暗くなりがちな話なので気を遣ったのか、フラウとチビたちの入浴シーン等、本筋にまったく関係ないシーンを入れております。おっぱいポロリもあるでよ。

●連邦に潜り込んだスパイの話やら、オデッサ作戦に向けて話が動いております。

●冒頭、鉱山基地に配備されたグフ部隊との戦闘シーン。ザクマシンガンを手にしたグフって、なんか違和感感じるのですが。

<今回の販促>
前回同様にパーツ射出しての空中ドッキングシーン挿入。今回は激しい戦闘中にそれを行います。ロボットアニメは「なんで敵が合体中にじーっと待っているのか?」と揶揄されることがありましたが、それへのガンダムなりの回答ですね。
攻撃の最中、コアファイターとABパーツが合体するのは「無茶な行為」として劇中で描かれます。それはいいんですが、やっぱり空を飛ぶAパーツとか、悪い冗談に見えてしまいますねw

<今回の作画>
安彦回ですが、担当原画は少ないかなぁ。

<今回の波平>
マ・クベの部下

2006/06/10(土) 梅雨入りしちまったぁ
第21話「激闘は憎しみ深く」
脚本:荒木芳久 演出:行田進 作画監督:山崎和男
初回視聴率:5.3%

リュウ自爆回。
キャラクターが特攻して死ぬ時ってのは、武器がなくなったり、効かなかったりと、四面楚歌的状況でこそ行われるべき行為。もちろんアニメとかドラマの中において、という話ですが。

このエピソードの場合、ハモンのマゼラアタックがガンダムの背後から零距離射撃を行っているという状況がある訳ですが、たかがマゼラアタック1機な訳で、おまけにリュウのコアファイターには弾がないのかよ?みたいな疑問は残ります。

ただこのエピソードは、いきなりリュウが特攻をかますことで視聴者を驚かせ、その後に各キャラの回想を挿入するという黒澤の「生きる」作戦を用いておりまして、これは結構、誤魔化しや見る側の脳内補完が効きますので、ベターな作劇方法だったのかと。

当初はおっちょこちょいの巨漢キャラというパターンに思えたリュウ。作り手側も使いあぐねていた感がありますので、死ぬことで物語を引き締める事にはなったので、死に甲斐もあったというものでしょう。
ただ、やはり、もう少し説得力ある状況を作り出してから、リュウを特攻させてあげてもよかったのではないかと。

で、「イセリナ、恋のあと」同様に、女の復讐を描く荒木脚本。
私の中では最もイカン脚本家なのですが、ブライトのイライラした感じとか、細かいところも良く、ガンダム水準はクリアしているかなと。

にしても、最後のアムロの絶叫「それしかないんですよぉ〜!(こだまあり)」ってのは、当時からしてすでにアナクロでした。

<その他>
●ブライドの土下座にもらい泣きしそうになりました。歳とると涙もろくなりますね。コアファイターの残骸を前に、声優さんたち、芝居しまくり。こういうのがガンダムのいいところです。

●再び営倉に入れられていたアムロは、またも戦闘がはじまるや出撃。

●ランバ・ラルが指揮していた時よりも、今回のハモン隊の方がWBを苦戦させるのはどうよ?と。

<今回の販促>
(※今後はガンダムが玩具販促もないがしろにしてなかった事を確認するためのチェックも入れていこうと思います)

サブタイ前の合体訓練シーンをカットした替わりに、本編でガンダムAパーツ、Bパーツを直接射出しての空中ドッキングを山崎作画で描き起こしています。合体完了してからガンダム全身の引きの絵に持っていく、まさに巨大ロボット番組のお約束的な描写も踏襲。

<今回の作画>
●無難な山崎作画回。

<今日の波平>
●ハモンの部下、タチ中尉

2006/06/09(金) もう一息で追いつくぜ
第20話「死闘!ホワイトベース」
脚本:山本優 演出:藤原良二 作画監督:富沢和雄
初回視聴率:4.0%

前回振られたアムロのドラマにどう落とし前つけるのかと思いきや、脱走の罰はなし崩し的にクリアして、ガンダムに搭乗。

一方、零細部隊を率いてホワイトベースに突入したものの、深手を負ったラルはアムロと絡む間もなくガンダムの手のひらで自爆死。

「ぼくはあの人に勝ちたい」というアムロのドラマも何一つ解決していないのはどうよ? ある程度はラルとアムロを生身で絡めたり、アムロの成長に何か影響を及ぼすサブエピソードを入れたりとか、他にもやりようはあったろうにと思えます。

結局ランバ・ラルってのは部下やハモンとの関係、ふるまい、言動、立ち位置などは魅力的ですが、実は大して本筋に絡んでおらず、おまけにあまり強くない…という事で、なんかあらためて見てみると残念キャラだなぁ〜と思いました。

ただ、セイラの素性の話や、ハヤトとカイのプチ脱走、ラル隊との白兵戦など、展開はスピーディーで濃厚。台詞もGOODな山本脚本です。

<その他>
●またもサブタイ前に空中換装シーン!

●重モビルスーツ「ドム」という名称が搭乗。でもマ・クベがいじわるして、ラルの手には渡りません。

●リュウがまとめ役として大忙し。

●オペレーターのオスカーとマーカーが寝坊。初の人間らしい描写。

●ギャロップはビームジャペリン一発で昇天。絵に描いたような脱出ポッドが、ガッチャマンを思い出させます。

<今日の作画>
●スタジオZ回ながら、割りとまともな方。
ラルとセイラの絡みなど、一部安彦原画調のカットがあるのが謎。

<今日の波平>
●ラルの部下

※ネット上、ガンダムの声優全部調べてリストアップしている強者を発見。
恐れ入りました。もう私の出る幕はないですが、せっかくだから最後までがんばります。

2006/06/08(木) ああ、引き離されゆく…
第19話「ランバ・ラル特攻!」
脚本:星山博之 演出:行田進 作画監督:安彦良和
初回視聴率:4.1%

グフお別れ回。
家出した先で、ランバ・ラル隊と偶然出会うアムロは、最終的に
ラルのグフを倒し、ホワイトベースに戻って営倉入り。

「ぼくがガンダムを一番うまく使えるんだ!」と泣きをいれつつ、
「おまえはモビルスーツの性能のおかげで勝ったのだ」というラルの捨て台詞が
心に引っかかったようで、「ぼくはあの人(ラル)に勝ちたい」と決意表明してエンド。

脱走の落とし前、ラルを乗り越える話、ふたつのドラマがアムロ内で進行する訳ですが、
それは次回につづくという事で、このエピソード自体はキャラの絡みとメカ戦のバランスが絶妙な名篇だと思います。

<その他>
●今日もサブタイトル前に強引な空中換装シーンを挿入。

●ガンタンク上半身を強制排除し、そこからコアブロック射出というレアな描写。

●そろそろ死に支度とばかりに、これまではあまり描かれなかった、リュウのWB内での立ち位置が見えてきます。

●本放送時、キー局では高校野球だかなんだかで、このエピソードが見られなかった地域が多かったらしく(関西は放映曜日が違っていたので見れた)、当時のアニメ誌「アニメック」では、直近の号でシナリオを掲載することに。

ガンダムは本放映時に不人気だった、という言説がそこかしこに存在しますが、それは言葉足らずというもの。子供にはあまりうけていませんでしたが、当時、ようやく形になりつつあったアニメ誌(アニメージュ、アニメック、OUT)はガンダムを追いかけまくりで、一番ガンダムに積極的だった「アニメック」などは、特集本が完売したりなど、リアルタイムで盛り上がっておりました。

そもそも夕方放映の玩具販促用ロボットアニメで、放映時からムック本が発売され、それが売り切れたり、番組中途で挿入歌追加したり、サントラLPのパート2が発売されたりなど、当時としてはあり得ない話。

ガンダムは、本放映時からすでにその手のファンに向けた市場を開拓していったアニメ業界のパイオニア的番組でもあります。

<今日の作画>
安彦回。ふぅ〜安心して見ていられる〜。
安彦グフは本当に格好良いです。

<今日の波平>
●ランバ・ラルの部下
●テントのおじいさん

2006/06/07(水) 新製品情報
TBMはこの度、帽子用プレス機を導入しました。
早々に新デザインシャツと共に、アイテムを発売したいと考えております。

乞うご期待ください!

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第18話「灼熱のアッザムリーダー」
脚本:松崎健一 演出:貞光紳也 作画監督:中村一夫
初回視聴率:4.2%

前回に続いて松崎脚本回。
家出したアムロが単身マ・クベの鉱山基地を破壊するも、あんまり意味なかったね、というちょっと残念なお話。

ランバ・ラルが出ないかわりに、マ・クベとキリシアがガンダムと対決。
アッザムの狭いコックピットに並んで座っているマ・クベとキリシアは、なんだかボヤッキーとドロンジョ様みたいな感じで愉快。

この辺りはもうちょっとリアリティを意識した描写、展開にしてもよかったのかと。

アッザムの熱攻撃でガンダムピーンチ!という感じに追い込まれるものの、なしくずし的にそこから脱出。結局アッザムはビームジャベリンで傷を負い、そのまま決着つけぬまま敗走し、以後も登場しないという気持ちの悪い幕切れ。

もう一回くらい出してもよかったのになぁ、と思います。
とはいえ、テキサスコロニーにアッザムが出てきたら笑いますが。

アムロの家出を契機にクローズアップされるフラウ・ボゥ。
第1話を見た時はヒロイン格だと誰もが思ったでしょうが、アムロの心は彼女の方へは向いておらず、フラウの健気さは空回りし、何やら切ない感じに。

で、この回はセイラさんがイジワルな感じに描かれており、フラウを不安にさせる役回り。一体全体、この番組の真のヒロインは誰なのか?と、本放送当時疑問に思った記憶があります。

そういう型にはまらないところも当時は新しかった訳ですが、富野アニメは続く数作でも、ヒーローとヒロインのごくノーマルな色恋沙汰は描きませんでしたとさ。
この辺り、本当に屈折したお方だなぁ〜と。

<その他>
●アッザムリーダーによる攻撃の最中、ダメージ状況をアムロに報告するガンダムのコンピューター。いかにもコンピューターって声でしゃべるのはいかがなものかと。

●サブタイトル前に、前回同様、ガンダムの空中換装シーンを挿入。
そして「このような訓練はもう必要ないのかもしれない」みたいなナレーション。
この強引なところが素敵です。

<今日の作画>
●2回目の中村プロ作画。今回はやや荒れ気味。メカはクドい影線入りまくりで、アナクロな感じです。

●アムロが私服という事で、第1話から使い回しカットを多数拝借しています。
アナクロな中村作画の間に時折挿入される安彦絵。このギャップが凄いです。

<今日の波平>
なし!

※今回はキシリアの出番多し。声をあてている小山まみは、当時「大空魔竜ガイキング」など、ヒロイン役をやるようなタイプでしたが、いきなりコワモテのおばさん役に。声優の持つ既存のイメージを破壊するのは富野アニメの特徴で、続く「イデオン」では「宇宙戦艦ヤマト」の森雪はじめ、当時、ヒロイン路線だった麻上洋子に、極悪姉ハルル役をやらせたり、本当にパターン破りばかりやっておりました。

で、意外な事に、小山まみはこのキシリア役の直後から本格ブレイクし、80年代アニメにおいて、マチルダさん=戸田恵子と共に、ヒロイン声優としてがんがん仕事をすることになります。

2006/06/06(火) またためちゃった
TV版「機動戦士ガンダム」レビュー

第17話「アムロ脱走」
脚本:松崎健一 演出:藤原良二 作画監督:安彦良和
初回視聴率:4.7%

またもすねたアムロが、今度はガンダムに乗って家出する話。

何もガンダムごと出て行くことはないだろう?という感じで、メインスタッフ側もそこは悩んだそうですが、結局「ガンダムごと出ていった方が面白いから」という理由で、かような展開になったと、安彦氏が何かで語っていたような。

確かにすねたアムロが体ひとつで出ていくよりも、この方が展開としても拡がりも見えるし、アムロのガキっぽさはもちろん、ガンダムへの執着=他者に認められるためのツールという構図が、実によく伝わってきます。

物語も2クールをとうに越え、ダレてきてもおかしくない時期ですが、この前代未聞ともいえる主人公の脱走騒ぎのおかげで、物語にいい感じの起伏が生まれています。この脱走イベントは、ガンダムTVシリーズが結果的にヒットした要因のひとつに挙げられるでしょう。

「あしたのジョー」でいうなら、テンプルが打てなくなった矢吹が、どさ回りに身を落とすあたりに近いかなぁ…と。

まあ、とにかくWBから逃げ出すアムロの格好悪さときたら、その描写に容赦はないです。こういう部分を「ガンダムSEED」の脚本家にも見習っていただきたいですね。
キャラは一旦落としてから上げてこそ光るもの。

達観し、常に正しく、おまけに選ばれし最強の戦士などという設定。そんなもん見ててもつまらんし、描いててもつまらないだろうに?と。
おっと、今日は愚痴になってしまいましたね。いかんいかん。

<その他>
●サブタイトル前に空中換装訓練シーンを挿入。おもちゃが売れるようにちゃんと合体シーンを毎回いれろ、というプレッシャーがかかっているようですね。

●捕虜になったコズン死亡。生きても死んでもあまり本筋に関係ないので、殺さずともよかったのではと。

●結構シリアスな回ですが、ミライさんのおっぱいや、ハロが逃亡するコズンを転ばせたりと、息抜き的な描写も挿入。
この辺りのバランス感覚がファーストガンダムの良いところです

<今日の作画>
●安彦回。ちょっと淡泊かなぁ〜。

<今日の波平>
●ランバ・ラルの部下
●マ・クベ鉱山の隊長

6月絵日記の続き


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