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2007/09/20(木)
リベット
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現在、プリスケン迷彩パンツとポストマンバッグ同時進行で、慌ただしい毎日。 双方、未だに解決できない問題を抱えつつも、粛々とリリース目指してがんばっております。
画像はバッグに使う予定の銅製のリベット。 ヴィンテージのポストマンバッグにはこの手のものがガッシリついておりますので、80%縮小のなんちゃってレプリカながら、そこは忠実におさえたいと思い、現在、泣きながら手配中です。 なにせコストが馬鹿高い…。 いやマジで十円玉を溶かして作りたい気分です。
これはクギみたいな台座にワッシャーを差し込み、頭をハンマーでつぶしてカシメるという昔ながらリベットです。 今の御時世、そんな面倒なことしなくても、いくらでも同様の強度を得られるカシメ材はありますが、この銅リベットがバッグの各所に配置されることで、いい味わいを産む予定です。
話は変わりまして、「デスプルーフ」を見て参りました。 ラバーダックTシャツが最近、妙に好調なのはこいつのおかげですね。 感謝感謝。
しかし前半というか、大半がネムネムなタラ特有の無駄話ダイアローグ攻撃。ダマって聞いてりゃ、おいおい、今の長話、全然意味ねーじゃん!いつもよりも強烈じゃん!
でも結局カースタントとエンドマークで、「なんだよそういう映画かよ、じゃあいいよもうっ…」とこの映画を許す気持ちになり、そして追い討ちのオチカットでプッと噴いてしまいました。
くそ〜、なんか負けた感がするなぁ〜。
で、色々と不満はありますが、少なくとも久々に「映画を見た」という体験ではありました。
今の世の中、普通に作っちゃうと、たとえ少々出来が良くてもサラっと流れて行っちゃうのが映画の宿命。 それに対して、このダメな映画「デスプルーフ」はおそらく何年も記憶から離れないでしょう。
いい加減、過去へのオマージュはいいから、“今”の映画を作って、自分が昔映画からもらった感動を今の若い人たちに与えてやれよ!とタラに対しては思い続けてきました。 でも、あいかわらずこの調子。「バニシングポイント」連呼すんな!みたいな(私にとっても魂の一本ですけどね)。
でも、もしかすると、タラは瞬間的に消費される映画を作る道を避け、あえて、徹底的にひょっとこな内容にして、観客の記憶に刻まれる映画を志向したのかもしれません。 趣味だけで作っているとしか思えなかった「キルビル」1よりは、かなりクールな姿勢で臨んでいたんじゃないかな、と。
今、見終わって数時間が経った訳ですが、ギャルたちの無駄話、エロダンス、お腹のたるみ、ダッジチャレンジャー、ラバーダックのケツ、これ見よがしのカースタント、バカなオチと、鮮明に色々なシーン・カットが脳裏に浮かび上がってきます。
カルト映画ってのは、トータルの完成度よりも、パーツの輝きありき。私にとって大切な映画「マッドマックス」「ゾンビ」「ニューヨーク1997」等もまさにそれに当てはまります。 そういうさじ加減をもタラは承知で、ワザと無茶苦茶な映画に仕上げたのかも知れませんね(過大評価w)。
少なくとも日本では公開時、徹底的に消費され尽くされた感があった「キルビル」よりも、「デスプルーフ」は息の長い人気を獲得しそうな予感がしております。
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