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2008/01/08(火)
そう言えば、観た事を忘れていた
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大晦日、実家に帰省するも中途半端に時間が余り、 じゃあ「アイ・アム・レジェンド」観ちゃうぞ〜と出撃しました。
以下ネタバレありなので御注意ください。
「地球最後の男」でもなく、「オメガマン」でもない。 原作と同じ「アイ・アム・レジェンド」を名乗ったこの映画なんですが、
結論から申しますと、タイトルを「地球最後の男」あたりにしておけば、私的には軽くスルーできたのですが…。
原作通りのタイトルをつけるという事は、すなわちそれなりのオチを用意しなければならない訳です。
ところが「そして彼は“伝説”になったのでした…」というモノローグでEND。
おいおい、そりゃあんまりっすよぉ...。
正直、全体的に感心できない作りだったんですが、まあ犬のくだりが原作小説の魂を酌んでるかなぁ〜と。 ウィル・スミスもどうもしっくりこない。でもまあギリギリこの映画は“アリ”かな、と思いながら観ていたのですが、とにかくオチでどっちらけです。
「そして彼は“伝説”になったのでした…」
嗚呼、ヒネリも何もない最低最悪の結末。
過去の映画化作品だと、ビンセント・プライス版「地球最後の男」は原作にほぼ忠実。むしろ同じすぎて萎えるくらいの感じでした。 もちろん、70年代にこの作品に出会っていれば、評価も相当に変わったんでしょうけど…。うーん、とにかく残念。
ヘストンの「オメガマン」は設定からして色々トンデモな部分があるんですが、よくよく考えると物語中盤で原作のオチにあたるシーンが出てきて、それ以後、完全にオリジナルストーリーが展開される趣向でした。 色々と目をつぶれば、大胆で面白い脚色なんじゃないでしょうか。
で、今回の「アイ・アム・レジェンド」ですが、原作と同じなのは基本設定くらいで、基本はオリジナルストーリー。 じゃあ、オリジナルなりの「アイ・アム・レジェンド」というタイトルが示唆する、驚愕の結末を見せて欲しかったっすね。
結論。
やっぱり、このリチャード・マシスンの原作小説って、映画人のインスピレーションを刺激する内容ではあるんだろうけど、実際のところ映画化には向いてないんじゃないかな、と思えるようになりましたよ。
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