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2008/11/15(土)
確保!
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結局、DVDもない事だし、DVD化されるあてもなさそうだし、嬉し恥ずかし80年代の記録として「V.マドンナ大戦争」のVHSを確保しました。
この映画、実は知人がスタッフとしてフルで参加してまして、そのせいで、ビデオ化されてから何度も何度も観るハメになってしまったという想い出の映画です。 そもそも私も封切り時、劇場で観たクチなんですが。
しかし20年以上の時を経て、改めて観てみたんですが、やはり酷い内容。 野沢尚脚本デビュー作なんですが、ともかくキャラ描写ペラっペラ。無茶な状況設定を誤魔化す工夫もないし、なんだか映画そのものが夢オチなんですが、まさに子供の妄想みたいな筋書き。
校庭で暴れる250刀とかVT250F等々のバイク軍団。 オフ車に乗った主人公が、車に乗った悪者ボスとチキンランしてみたり、色々と「ビッグマグナム黒岩先生」とネタかぶりしつつ、黒岩先生よりぞんざいな撮り方してるのも大きなマイナス。
で、実際のところ夢オチがどうとか、そんな事はもうどうだっていいんです。
キャラクターがまったく死に体な上、監督(なぜかピンク映画の人)もレイプシーンとか、そういうところばっかり気合い入ってて、肝心の格闘シーンは適当な長回しで処理していたり、アクション映画として色々と最悪です。 UPのカットすら満足にもらえない主要キャラもいたりして、アイドル映画としても最悪の部類に。
陰毛焼き、眼球つぶし、急所にカミソリ等々、学園ファンタジーと呼ぶには身も蓋もないシチュエーションも多々見受けられるし、一体プロデューサーの奥山氏は当時、何を考えてこれ作ったんだろうか?と首をかしげざるを得ませんな。いつもどおり、何も考えず「ハリウッドみたいな事やるぞ〜」を念仏みたいに繰り返してたんでしょうけど。
でも、後半は延々戦ってばかりで、お話も何もあったもんじゃないんですが、そういった“映画の白痴化”という意味においては、結構、その後のハリウッド映画を先取りしていたかもしれません。やるじゃん奥山和由!
宇佐美ゆかりと村上里佳子の殺陣が意外とGOODなのが唯一の見所。あとはまあやっぱり主題歌はナイスですね。
こうして我がなんちゃってマッドマックス映画コレクションに、ひとつの作品が追加された訳ですが、皆さんは絶対に真似しないでください。何の得にもなりません。
さて、次うちに遊びに来た人に見せよっと。 多分、大勢で観た方が色々と楽しめる映画です。
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