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2008/12/11(木)
いきなり
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そういえば、TV見ないとかいいつつ、東京MXで19:30から毎日やってる「ドカベン」を楽しみに見ております。
本放送の時は小学校高学年でドカベン直撃世代。 でも野球に興味ないので、アニメもちょろっと見てたくらいでした。 だって話すすまないし全然。
当時、「1球投げるのに1話かかる」な〜んて事を、翌日の教室で言われてましたね。
で、これが今観ると面白くてビックリ。 毎週1話っていうストレスがないこともあるんでしょうな。 それに1話1球は極端な喩えで、1イニングはやってますわな。 むしろ引き延ばしの演出テクが凄かったり、あなどれません。
で、なるほど浮世離れしたマンガらしいキャラ目白押しなのに、意外と劇的な攻防ばかりじゃなく、やたらと細かい心理戦やらが柱にあって、なるほど、こういうのがウケてたのね、と今ごろ。ほんと30年も気付かなかったのかよ俺?みたいな。
梶原一騎の野球マンガが"マジンガーZ"だとしたら ドカベンは"ファーストガンダム"なんですな。
出来上がってしまっているジャンルに、"リアル風味"を盛り込んで新しい地平を切り開いたって事で。
しかし例えばドカベンなんて、ガイジンが観たらどう思うんだろうなぁ〜と。主人公が送りバントとか、見せ場小っせ〜とか思うんでしょうかね。 それよりも、高校生の話なのに、来る日も来る日も野球・野球・野球な展開って、奇異に思えるのかしらん?と。
つーか、こんなもんガイジンに見せないだろ?と思ったら海外版が。ミスタアベースボールっすか…。 http://jp.youtube.com/watch?v=TxjCSfPciDU
相変わらず空気の読めてない変な歌が乗っかってますw
で、このアニメ、子供の頃は東映動画だと思い込んでいたんですが、世界名作アニメ等の日本アニメーション制作だったんですな。
当時の東映よりは随分と作画レベルが安定してて、今観てもそれほど作画が崩壊していないところも素敵です。
時々、後にボトムズとかで有名になる谷口守泰が原画やってる回があったりするのがこれまたナイス。実際、谷口回は作画レベル高いし。 で、谷口顔の岩鬼とか見てみたいんだけど、この時期はまだああいう自分カラーを原画で出してないのね残念…。おっとこれはアニヲタすぎる話で失敬。
しかしよく水島キャラを動かしてますわ。 投球フォームとかも何気にレベル高い作画があったり。
あと声優が超豪華。 山田太郎の田中秀幸はこの時、新進の声優でしたが、
里中→神谷明 殿馬→肝付兼太 岩鬼→玄田哲章(番組をしょって立つ素晴らしい芝居) 山岡→千葉繁(だいたい主審も掛け持ち) 微笑→安原義人 渚→古川登志夫(終盤から登場) 高代→水島裕(同じく終盤から) 土井垣→森功至 土門→麦人(岩鬼の父も兼任) 谷津→塩谷翼 アナウンサー→市川治、石丸博也、曽我部和行等々
確か水島裕はまだ主役張ってなかった時期ですが、ともあれ、どんだけ主役クラス揃ってんだよ、と。面子凄すぎ。 で、皆だいたい、審判、観客、マスコミ、相手チームのちょい役を掛け持ちしまくり。
あと、脇役専門要員で故 塩沢兼人なんかもしょっちゅう出てくるのが嬉しいところ。この人、ガンダム前半のチョイ役からマ・クベあたりが声優デビューだと思ってたんですが、いやいやこんなところで既に大活躍です(主に眼鏡キャラで)。
他にも脇役は当時の中堅声優さんでびっしり。 音楽は「暴れん坊将軍」と大差ない菊池俊輔メロディ。だがそれがいい。
という訳で、今更ながらにドカベンのアニメって面白れー!、昭和ビンテージ最高!という毎日です。ああ、あとちょっとで終わっちゃう…。
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