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2009/01/28(水)
ホルスター試作品
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お客様からうちのホルスターのバックル部分をなんとか別のものに変えてもらえないでょうか?との御提案をいただいたので、早速試作品を作ってみました。
金属バックルではなくギボシ仕様。ただギボシ穴の周囲の強度がちょっと心配なので、フチに革ひもでかがりを入れてみました。 あとはギボシ穴の耐久性ですな。
でもこのパーツは取り外せるので、交換は無問題。自分でも使ってみて、正式リリースするか検討してみます。ひとまずゴリラさんの店頭にこの試作品を送りましたので、気になられた方は是非お手にとって観ていただければ!
で、今どきのカーチェイスの話っすな。
ちょっと古いけどマイケル・ベイ大先生の「バッドボーイズ2」のカーチェイスが見つかったので。
http://jp.youtube.com/watch?v=RsMd3V0amsI
わぉ、やっぱりベイ丸出し。
このシーンには追う追われるとか、殺る殺られるのサスペンスがありません。登場人物目線のカットがあまりにも少ないから、感情移入なんて不可能。 転がってくる車にぶつかりそうになってヒヤっとするとか、そういう人の感情を動かす事なんて御呼びでなく、ともかく破壊をお楽しみください、みたいな。「ザ・ロック」の冒頭のカーチェイスも全く同じですね。
サスペンスを描く演出力がない上に、ベイ本人的にはこの感じを意図的にやってるフシがあります。まあ現実にベイの映画はヒットしているので、完全否定しちゃいけないんでしょうけど、でもねぇ〜と眉をひそめたくはなります。
映画の文法の"破壊"ではなく、映画の文法の"無視"ですから性質が悪い。
例えばこれなんてどうでしょう? 同じ、追いかけっこのアクションシーンです。2分すぎくらいから。 映画は「サンタモニカ・ダンディ」(89)っすね。 http://jp.youtube.com/watch?v=xZNOyMMb6XQ
単にドン・ジョンソン演じる刑事が走って犯人を追いかけてるシーンですけど、何をやってるのかを丁寧な編集の積み重ねで観客に示していますので、感情移入も可能ではないでしょうか。
オチが嘔吐ってところも洒落が利いてますし、おそらく一度見たら当分忘れられないチェイスシーン。さすが巨匠フランケンハイマー監督。「フレンチ・コネクション2」のクライマックスで、ジーン・ハックマンが延々走って舟を追いかけるシーンのセルフリメイクって意味合いもありますね。
要するに過度に装飾された破壊系アクションはもうこりごり。 こういう地味にカッコいい職人の仕事が見たいんですがね。
あ、別に「慰めの報酬」のカーチェイスはマイケル・ベイ級だ!って事じゃないですよ。まだマシです。
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