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2009/10/25(日)
ヤマト…
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今年の末はアニメ版の「宇宙戦艦ヤマト 復活編」ですな。
http://www.youtube.com/watch?v=QmE80uCoBF4&feature=related
これって実は、まじで83年の「完結編」の続編との事。 当時、「完結編」なんて正直、眼中になかったっすね。 ガンダム以降、富野アニメを軸にして色々カオスだったアニメ界の中で、ヤマトはかなりアナクロというか、商魂しか感じられない旧世代作品って位置づけでした。
地球が大きな危機を迎え、ヤマトがたった一隻で出撃して巨大な敵を倒すみたいな事が、初代、「さらば」「新たなる旅立ち」「〜永遠に」「完結編」、あとTV版「ヤマト3」も独立した話なので、都合6作あった訳っすな。 んなもん、真顔で付き合えません。
ついでに言うなら、同じ西崎プロデューサーの手による宇宙戦艦アニメが「宇宙空母ブルーノア」「オーディーン 光子帆船スターライト」「YAMATO 2520」って他に3作(しかも全部が未完)もあることが驚きかも。
今回、監督は西崎プロデューサー自ら登板。 なんだかますますお友達の角川春樹っぽい。
で、とにかく驚きなのはキャラ設定と総作画監督を務めるのが湖川友謙なんすよ!
湖川氏は70〜80年代を代表する伝説のアニメーター。 若くして78年の大作アニメ「さらば宇宙戦艦ヤマト」の総作画監督を任された超実力派で、その後はガンダムの富野氏とコンビを組み、「イデオン」劇場版の原画の大半を独りで描き、伝説的クオリティを後世に残した、アニメーターとしてはまさに天井人。
そんな湖川氏がマジに関わってるの?ってくらい微妙なヤマト復活編・予告編のクオリティ。氏お得意のアオリカットとかはあるけど、やっぱりお歳を召されて筆力が落ちたか…というのが正直なところ。近年、出産太りした浅香唯を観た時のガッカリ感に似ていますね。
あと手書きアニメだけじゃなくて、CGパートは一世代古い印象。 これって公開時期が同じくらいになるであろう「マクロスF」劇場版と比べると、かなりヤバイのではないかと。 マクロスFはメカ関係すべてCGなんですが、おそらくTVシリーズ以上に相当こなれたものが出てくるだろうし、いよいよヤマトのアナクロ感が浮き立ってしまいそうで。
で、マクロスの予告編を観たら…メカ関係ほとんど出てこない。 歌とキャラだけで客呼べるっしょ、みたいな余裕の構え。 いい度胸してます。しかしこれじゃご新規さんいよいよお断りって感じですね。知らない人が見たらドン引きでしょうw http://www.youtube.com/watch?v=sm_55OlCFGs
って訳で正直、今回の復活編、四半世紀越しに蘇った昭和の亡霊みたいでどう対処していいのやら。
あ、でもタレント声優使ってないところはいいですね。 キャストの一番上が山寺宏一。その他ベテラン・中堅声優の名がずらりと並んでいます。 アニメ映画とくれば、プロモ絡みでTVタレントにやらせるのが当たり前のご時世、こういうところまで昭和的なのは評価できるかも。 単に予算がなかった、とか言わないでね。
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