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2009/02/01(日)
まだ続くか
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しつこくカーチェイスの話を。
●カット割り過ぎ、爆音うるさすぎ、手ぶれしまくりの今風系
●マイケル・ベイ的な即物的破壊映像
この2つが個人的に認められないカーチェイスなのですが、 更にもう1つのパターンが。それは
●CGや特撮が丸見えなカーチェイス
でございます。
別に片っ端からカーチェイス映画を見ている訳じゃないのですが、 例えば「マトリック・リローデッド」のハイウェイを封鎖して撮ったと言われる大掛かりなチェイスシーンは、相当にガッカリ感漂う代物でした。
撮り方は別に悪いとも下手だとも思いません。 やってる事は実に分かり易いです。 むしろ「多分絵コンテどおりなんすね旦那」って感じ。
でもCGキャラが飛んだり跳ねたりしても何も凄くない上に、CGキャラをスローモーションで見せる体たらく。 いや、それはちょっとバレバレで興ざめなんすけど。 http://jp.youtube.com/watch?v=QH4XlfEybZM&feature=related
バイクの逆走もしかり。いくら精巧に合成したって、完成した絵が「そんな事できる訳ないじゃん。どうせ合成だろ?」と観客に思わせてしまうのも辛いところ。CGオペレーターの努力も報われませんわよ。
http://jp.youtube.com/watch?v=ANWU9Hiy_5k&feature=related
ということで、やっぱりそもそも絵コンテからやり直せと。 コミックもかくやと言わんばかりの力作絵コンテなんでしょうけど。
いや、このリローデッドの味気ない大掛かりなカーチェイスをあらためて見ていて気付かされたのは、迫力あるカーアクションってスローモーションにはまず頼らないって事。むしろ御法度かも。 古今東西の名カーチェイスを思い出してみても、確かにスローモーションなんてほとんど使ってないかも。
あのマイケル・ベイですら、それを守ってるし。
リローデッドの場合は車がひっくり返るたびにスローモーションを使うので著しく追跡劇のスピード感を削いでます。予算あるんだから、そんなのいちいち強調しなくても。「西部警察」じゃあるまいし。
という観点で我らが聖典「マッドマックス」を振り返ってみると、各クラッシュシーンって、何度観てもスローモーションなのか、ノーマルスピードなのか判別できないカットが幾つか混入しています。
数カットは微妙なスローモーションがかかってるようにも見えるのですが、うーん微妙…。 そこがまたあの異様なムードを生み出している理由かと。
30年前の超低予算自主映画のくせに巧妙です。これはまじで恐れ入りましたよバイロン・ケネディ&ジョージ・ミラー。
最後に個人的な一押しカーチェイス。 「L.A.捜査線 狼たちの街」から。 演出、スタント、規模、等々。色々な意味でこれが理想かも。 http://jp.youtube.com/watch?v=1qkjY85WguI
ちなみにハンドル握ってるのは「CSI:科学捜査班」のグリッソムです。若い!
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