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2009/08/04(火)
マッドマックス、ソウドオフ伝説4
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今日はちょっと時間に空きができたので、世田谷にある大宅壮一文庫へ行って参りました。
これまで発行された雑誌のライブラリーみたいなところで、 ライター業の皆様、御用達の場所です。
17〜18年ぶりに行ったんですが、昔に比べると88年以降の雑誌に関してはパソコンでインデックス管理されており、えらく探しやすい。
ささ、「マッド・マックス」に関する記載のある79年〜80年頃の雑誌を片っ端からチェックしてみようと検索してみると、残念ながら数える程しか出て来ない。
やはり完璧にあらゆる雑誌の記事が管理されている訳じゃないのね。特に映画雑誌の記事なんて、ほとんど除外されている。
という訳で今日は20冊あまり、映画公開時期である79年暮れの雑誌に的を絞ってローラー作戦を展開。
今回の主な目的。
当時雑誌に記載されたという「全米公開時にソウドオフシーンがカットされた」という記述を探し当てること。
その記事の文脈全体をこの目で見る事からこの問題の糸口をつかもうという訳です。
あらためて宣言しておきますと、私はもちろんそんなシーンは存在しないだろう派。
「ない」という事を立証する、所謂“悪魔の証明”的な部分もあるのですが、やはり観たという記憶を持たれている方は現実にいらっしゃる。
なぜにそんな現象が起こるのか。 映画いろいろあれど、他に例がない珍奇な事であります。
それを調べていく過程で他に面白い事実が見つかるのではないか、また自分の「マッド・マックス」に対する理解が深まるのではないか、という事からちょっとがんばってみようと考えています。
で、今日の収穫。
うーん、大してないかなぁw
しいて言うならば
●GORO ●週刊読売 ●文藝春秋
この3冊は公開前レビューの段階でストーリー紹介時にソウドオフについて言及していました。
例えば文藝春秋だと
「銃身を短くカットしたショット・ガンとマグナム44を携帯、高度にチューンナップした黒の追跡専用マシーンに乗り〜」
みたいな。
公開前の雑誌紹介のあちこちで、主人公が銃身を切り詰めたショットガンを持っていると印象づける記述があったなら、一部の観客にソウドオフシーンがあるという先入観を持たせる事に一役買った可能性があると私は推測して、公開前記事をローラー作戦でチェックしてみたのです。
ところが先にあげた3冊くらいしか該当しない。 スクリーン誌やキネマ旬報のような雑誌はソウドオフに触れていない。プレイボーイ誌も。 あとロードショー誌の該当時期の号は大宅文庫に蔵書されていませんでした。
うーん、なんだか収穫ないなぁ。
とはいえ、まあ面白い記事も幾つかあったので、それはやがて血となり肉となるのでしょう。
例えば月刊PLAYBOY誌の半ページのレビューは片岡義男によるもので、「カメラの位置が道路の場面ではいつも低く、道路と自動車あるいはオートバイとの、殺伐とした関係を、雰囲気としてうまくとらえている」といった具合のなかなかに鋭いレビュー。 おまけに空山基によるマックスのイラストまで!これはレアすぎる!
って訳で、早く専用ページを作って色々と御報告、考察をしていきたいところです。
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