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2009/08/05(水)
ゾンビ試写会伝説
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昨日、「マッドマックス」関連の当時記事を漁ったついでに、「ゾンビ」もちょっとチェックしてみました。 といっても3冊程しか該当する記事が出て来なかったのですが。
その中で2冊に面白い記述が。
●週刊新潮 79年3月号
配給のヘラルドは大幅な予算を投入して読売新聞に2ページぶち抜き広告。そこに「明日の銀座、若い女性のひとり歩きは危険です」と記載。
実はアングラ舞踊家を起用して、街頭で150名によるゾンビ踊りを披露する計画だったそうだが、管轄の警察署からクレームが入り大幅なコース変更を余儀なくされた。
●創 79年5月号
ヘラルドは最も怖い映画の触れ込みで「ゾンビ」の覆面試写を銀座で行った。
ホールが満席になると、ライトを暗くし、用意したゾンビを客席に登場させるというアトラクションを実施。 そのまま銀座の舗道にゾンビメイクの劇団員が飛び出したとたんに本物の警察官につかまり、大群衆の目の前でゾンビが陳謝するはめになった。
この2つの記事を観ると、少なくとも銀座において「ゾンビ」の試写会を行い、劇団員(暗黒舞踊w)によるゾンビコスプレパフォーマンスが何らかの形で実施されたっぽいです。
実際のところはどういう顛末に終わったのか?
2つの記事は共に書き手が持っていきたいオチが優先されて、いまひとつ事実が伝わってこないのが残念なところ。
前者は、新聞広告含め大掛かりな花火を打ち上げたのに、結局はがっかりな結末を迎えた(作品内容含め)、という内容。
後者は「怪物ゾンビよりもお巡りさんの方が怖いのである」なんていうよくあるオチを書きたいがために、かなり事実に脚色を加えているフシが。ただ、作品そのものには好意的で4Pも裂いた記事になっています。
もちろん所詮、週刊誌の書き捨て記事なので、30年経った今、ぐちぐち言うつもりはないのですが、「ゾンビ」公開時の配給側の仕掛けについては、もうちょっと詳しく知りたいもんですなぁ。
しかし驚くべきは広告規模。 意外と金かけてたんですね〜。
当時、「ゾンビ」についてはTVスポットで知りました。
朝日放送「翔べ!必殺うらごろし」の合間、パロマガステーブルのCMと一緒に何週か(多分3回くらいみたんだよなぁ〜)に渡って流れていた記憶があります。
うらごろしの放映時期と映画封切り時期が合致するので、間違いないでしょう。
「うらごろし」がオカルト風味の番組だったからでしょうかね。今思うと、スーパーカルト夢の競演ですな。
で、そんな「ゾンビ」ですが、当時はTVスポットにもビビったものです。 エレベーターになだれ込んでくるゾンビのカット。 そのバックにバルタン星人の声。 ああ、絶対にこれは無理…。
私にもそんな頃がありました。
そんなバルタン星人の声はこの劇場スポットで御確認いただけます。 http://www.youtube.com/watch?v=Gl50_Gq2wLk
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