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2005/10/21(金)
トイレの窓から撮った富士山
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今回は朝4時に出発し東京に向かった。 その前の晩、調子にのって深夜2時前まで飲んでしまった。
名古屋を出たあたりでとよだから運転を交代。 正面から朝日が昇ってきた。眩しい。
とよだは横でうつらうつらしている。 俺たちのおんぼろ車はついにCDどころかラジオの調子も悪くなった。音楽のかからない車を黙々と運転するのは苦痛だ。
東名のただ真っ直ぐな道をひたすら東に走り続ける。 真っ青な空。直射日光にさらされて車内温度が上がってきた。 運転している俺はだんだん気分が悪くなってきた。
・・やっべ〜これひょっとして二日酔いか?胸がムカムカしてきた。う〜、冷汗もでてきた。次の富士SAまであと20キロもある。こりゃあ完全にやばいな、もっとぶっ飛ばしていこう。
「お〜い、富士に入るど、気分悪うなった」 「むにゃむにゃ、おう、またあそこの試食を全部食うか?」 あほ!それどころじゃないわい!だめだ、もう。
車を止めてSAのトイレに飛び込んだ。 そしておもむろに・・吐いた。うぇ〜ちきしょう! 吐ききった後便器に腰掛けてふと顔を上げた。
おぉぉぉ!! トイレの窓から富士川と富士山がくっきりと見える。
なかなか粋なことやるやんか。なるほどな〜、いやいや参りました。でももし吐かなかったらこんな素敵なポイントがあることには気がつかんよな〜。
俺はしばらく便器に腰掛けたまま感動に浸っていた。 そして携帯電話でその美しい風景を撮った。
トイレから出ると、とよだがお土産のコーナーで片っ端から試食の漬物や塩辛を平らげていた。バイトの女の子達は変な顔してとよだの方をみている。
「お〜い、たがみちゃん。どこに行っとったんや、この塩辛うまいで!」
・・・聞こえない、聞こえない。 ・・・俺は他人の顔をしてその場所をそそくさと通り過ぎた。
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