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2013/07/14(日)
昨日は神奈川国体予選 例に漏れずあちーあちー
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副操縦士の額から流れる血を手当する傍ら、反撃のチャンスを伺っていた東見は非常用の武器を携帯していないことを悔やんだ。 これが民間機ではなく自衛隊機だったら・・・ 「イイハヒホー ハンヘイホーヒハエンヒンノホホーハアヒ ヘンハイホンホホーフフノウ トフハエホ」 英語が堪能な東見だが、デーブの発言を理解するには少々時間を要した。いや、むしろ英語力というよりひどい滑舌から聞き取ることに苦労したのである。 「機長、奴らはなんと?」 と尋ねる副操縦士 東見が「今やっとわかった・・・”いいか機長 管制塔にはエンジンの故障が有り、現在コントロール不能 と伝えろ” と行っているようだ」 東見はアメリカ留学中に同じく滑舌の悪いカエカズー指揮官やシダエイカー大佐とも直ぐに順応し話した経験が有り、今回それが活きたようだ。 東見には目的はわからなかったが、この飛行機をウランバートルではなく、別の何処かへ飛行させようと企んでいると察した。 しかし、積んである燃料を考えるとさほど遠くではない ぼんやりと考えながらも少しずつ対峙していく覚悟を固めていったのであった。
そのころキャビンでは後方に向い乗客が移動を始めていた。 「変な気は起こさないでね。手荒な真似はしたくないから」そう言い放つアンダビルの目は笑っていなかった。いや、正確には飛行機に乗るのが初めてなのとこの事件で緊張感の頂点に達している由芽と同じく細すぎる目からは笑っているのか、いないかは読み取れない。 するとそのとき、背後からアンダビルに襲いかかる男がいた ロシアでもおしゃれな街として人気急上昇のフリーヒルタウン出身のガワエロトシノフだ。 アンダビルの背後から抱きつくように食らいついたが、殺気を感じたアンダビルは首に回された手を持ち一本背負いで叩きつけた。 と同時に足首にくくってあったアーミーナイフで素早く喉をかっ切ったのである。 ますます悲鳴が轟く 「死にたくなかったらおとなしくして!」こう言い放つアンダビルは極めて冷静だった。
二人目の犠牲者が出て、完全にハイジャックされたと認識した乗客たちの反応も様々だった。 シートベルトをきつく締め直し、やたらと腕を工作させブツブツとつぶやいている小島に「目立つからやめなよ」と窪が話しかける それでもやめない小島に「何をやっているの?」と訊くと『いま、ベルトを締め直したから・・戦隊ヒーローになってやつらをやっつけてやる!』・・・・窪は“やっぱりこいつはやっちゃってる・・・早く死になさい”そう心でつぶやいたのであった。 その後ろの席で“カマクラカット“の優美が大きく目を開け驚いたまま動けないのとは反対に『あら〜何かのアトラクション?』と夢から覚めた千兆が気の抜けた声を上げる。 『もー!いいからあんたは黙ってて!!きいいい〜』と切れる梶子 「ソーソーソー」と相槌を打ちつつもハイボールを離さない朗子。 出張で乗り合わせた葛飾総合商社の穴子営業部部長と駒場シンプソンクリエーターのタージマハールインド方面係長は押し黙ってビデオを見ている・・・ いよいよ事件の真相と行方が見えてくるのであった・・・・・・・・・・
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