『合縁奇縁』
ある時は『A級審判』ある時は『アナウンス』
本当はなにもの?
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2013/07/16(火) 昨日の審判、休みなし。よく熱中症にならないもんだわ
東見が無線を手にしたことを確認したアンダビルが話しかける 
『どう?武器を手にした気分は?ヒーローの気分?でもね、こっちには多くの人質がいるの。要求を呑んでもらわないと犠牲者が増えるだけよ。それに怪我もしているんでしょ?おとなしく言うことを聞いたほうが身のためよ。』吐き捨てるように無線に向かってアンダビルが話しかける。 一方、止血をして落ち着いた東見だが、徐々に痛みを感じ始めていた。しかしこのままハイジャッカーの要求を飲むわけにも行かない・・・一人で何ができるのか・・・いずれにしても成田へ引き返すことが良作と考えていた。『要求は聞き入れないね。これから成田へ引き返す』 機長の東見からの回答だった。 この回答を固唾を飲んで聞いていた乗客が騒ぎ出す。 『ちょっとー機長っておっかしいんじゃないの!!私たちの安全を守ってこそ機長でしょ!!』梶子が無線に飛びかかる勢いで毒づくと朗子も『ほんとよね〜も〜!!』と手にしていたハイボールを投げつけようとしたが・・・もったいないと思ったのか・・・飲み干してしまった。
この東見の対応に反応したのがデーブであった。 『ホヘハヒトヘテフフ』(俺が仕留めてくる)と自動小銃以外の武器を確認しコックピットに向かおうとしていた。 それを見たアンダビルが『ザッキーも一緒に行ってちょうだい。二人で仕留めてきて。そのあとは操縦もお願い』と作戦を切り出した。  ジャイアントに拳銃を持たせ乗客の見張りを命じた。 二人が前方のコックピットに向かい始めた時だった。 先頭を歩くデーブに向かい襲いかかる影があった。 成晶国親方である。低い姿勢から立ち会いのごとく張り手をぶちかました。現役時代を彷彿とさせる一撃だ。 よろけるデーブに向かい相撲のテッポウの速射砲を連打する。 それを見たザッキーが銃口を成晶国親方に向け、発射しようとした直前・・・目にも止まらぬタックルをザッキーに決めた男がいた。 元バルセロナオリンピック代表で、今回の遠征のコーチを務める奥海だ。 二人の格闘家が犯人に素手で向かったのである。 ここがチャンスだと思った高橋吹季も座席から立ち上がり加勢しようと試みた。 しかしなぜか立ち上がることができない。“緊張でビビってるのか??”自分に問いかける。“いや、そんなことはない。今しかない!”もう一度、立ち上がるための指令を脳から全身の筋肉に送る
しかし・・・やはり動かない・・・これは緊張からではなく物理的なことだった。
中学3年生ころからモリモリと発達していった筋肉は、背中から見ると冷蔵庫のように大きくなり、狭いエコノミーの座席に深く腰をかけていた吹季の体をホールドし、身動きが取れなくなってしまったのである。まるで壁に埋め込まれた自動販売機のように・・・

親方の張り手とテッポウに怯みながらもデーブが下がりながら自動小銃の引き金を引いた。
その瞬間に銃身に向かい張り手をかます親方。 すると放たれた銃弾は客席の窓をぶち抜いたのである。 それと同時に機内に保たれていた気圧が一気に変動した。 あらゆるものが宙を舞い、窓から機外へ吸い込まれていく。 そしてそれはものだけではなく乗客もであった。 無線を機長に渡したあともしきりに戦隊に変身を試みていた小島が真っ先に機外の人となって窓から消えていった。 上空10000mの変身願いはある意味海上で叶えられることであろう。


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