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2013/07/19(金)
札幌は涼しそうだね
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ザッキー・ヤマーは奥海の鋭いタックルに苦しめられたが、下からの三角締めで奥海を失神に追い込んだ。 その後、自動小銃を手にしてとどめを刺すために銃口を向けたのだが・・・失神している奥海の顔を見るとザッキーが通っていたブルックリンのハイスクールでPHのティーチャーだったチャイナ系3世のチャン・オクヤマを思い出したのであった。 世話になった彼に銃口を向けるような気がしたザッキーは、手当をキャビンアテンダントのユイサカーノに依頼し、コックピットに向かった。
ドアの前で息を殺して小銃を構える。 自身にゴーサインを出し、一気に打ちまくっていった。 そして今度はドアを蹴破り乱射しながら前へと進む 機長がジャイアントの銃を奪ったことを知っているザッキーは反撃をさせないようにひたすら打ちまくっていたのであった。 一定の成果を得たと感じたザッキーは辺りを見回し機長を確認した。 しかし、機長の姿は見当たらない。 “しまった!ローアーデッキか!” 銃を乱射して自分の居所を相手に教えてしまったことを悔やんだ。 急いで休憩室へ向かい、そこからローアーデッキへ転がるようになだれ込んだのであった。 この銃の乱射が運命を変えていったのであった・・・・。
『その人の手当が終わってからでいいから、もういっぱいビールくれる?』赤ら顔で朗子がユイサカーノに叫んでいる・・・ 『きーーー!今それどころじゃないでしょ!!』梶子が切れる
東見はジャイアントに裏投げ決めたチョチョシビリに背後からジャンピングニーアタックを食らわせる そう・・・あの“世界の荒鷲”をイメージして飛び込んだのだ。 前のめりに崩れ落ちるチョチョシビリ しかし今度はサルマン・ハシミノフが東見の髪の毛を掴み起こし丸太のような腕をロックさせ目にも止まらぬ速さでスロイダーを決めたのであった。 ところが裏投げから立ち直ったジャイアントがハシミノフに向かい背後から脳天唐竹割りをブチ込む。怯んだところに今度は耳そぎチョップを振り下ろした。 ハシミノフの耳は見事にちぎれて垂れ下がっていた。 誰が敵で誰が味方かわからない玉石混交状態であった。 そこへアンダビルが下唇をおさえながら銃を構えて近づいた。 “動かないで!” そう叫んだ時だった。 機首が大きく右に傾いたかと思うと今度は左に傾いた。 立っていることができないくらいだ。 “ダッチロールしている。このままじゃ失速して墜落するぞ” 東見が叫ぶ。 よく見ると前方から白煙が流れてきているのがわかった。 先ほどのザッキーの乱射で計器類にダメージを与えたようだ。 “銃の乱射が原因でコントロール不能になっているかもしれない。とにかく先に火災を食い止めなければいずれ全員の命はない。”こう感じた東見は『一旦休戦だ!機体を立て直す』 そう言ってコックピットへ向かい歩き出した東見に『あなたは不要よ』と切れて腫れ上がった唇が冷たく言い放ったと同時に放たれた銃弾は東見の心臓を背後から打ち抜いていった。 静かに崩れ落ち息絶える東見。 機長を失ったボーイグ787は大きくダッチロールをはじめるのであった。
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