|
2006/01/11(水)
お題
|
|
|
ひみつのおうせ
彼が何者なのはっきりとは知らないけれど 彼を嫌う理由になりえないから私はそんなことは気にしない
瞳だけが赤い金の眼、三日月のように曲がった鋭い角 彼の風貌から私と彼とが会うことは 多分いけない事なんだろうと考えることくらいはできる
もしも彼の背中に私と同じ羽根がついていたなら… なんてありえないことを夢想するのは時間がもったいないので 私はいつもおとなしく彼の腕に納まり 彼の秘密のくちづけを受ける
残念ながら、今は、額に。
手の上ならば 尊敬のキス 額の上ならば 友情のキス 頬の上ならば 厚意のキス 唇の上ならば 愛情のキス 瞼の上ならば 憧憬のキス 掌の上ならば 懇願のキス 腕の首ならば 欲望のキス さてその他は 狂気の沙汰
|
|
|
|