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2005/04/20(水)
セスナ911
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どこかの建物の2階。学校の教室のようなところで講習が行われる。その内容は「いかに安全に街を歩くか」。おれはそれに参加する。
講習の前になぜか各委員を決めることとなった。おれが代表となり、前に立って立候補を募る。だれもが話をしていたりと、こちらに興味がないようよだ。仕方なくおれは強行手段にでる。顔を見て、責任感のありそうな人を選んで名前を書かせていく。“人を顔で判断するな”というが、こういう場合は別である。多分おれの人選も間違ってはいないだろう。
なぜ、安全に歩くための講習会が開かれるかというと、ついに街の中を飛行機がとぶことになったからだ。人家の2階ぐらいの高さをとぶらしい。つまり、今ある道路にそって飛行機もとぶことになる。いつ事故が起こっても不思議ではない。 なぜこんな世の中になってしまったのか、おれは理解できなかった。理解できないが、ここに生きている以上、郷に入っては郷に従え。どうしようもない。だから今おれは安全講習会なるものに来ているのだろう。
各委員もようやく決まると、講師が登場した。うさんくさそうなおっさんである。この人が安全を語るのか。このおやじ、妙に足が短いぞ。 おれは一番後ろの席に座り、窓の外を眺めた。ほかの人は真剣に聞いているようだが、おれには必要なさそうだ。
とても寒い。窓の外を眺めていると、雪がちらついてきた。 誰かが言う。「ストーブをつけてください。」 ついていなかったのか。どうりで寒いわけだ。
しばらく外を眺めていると、ものすごい轟音が聞こえてきた。どうやら飛行機が近くを飛んでいるようだ。周りはだれも気にする様子がない。ここでは日常茶飯事のことなんだな。
窓の外を車が飛んでいる。それをセスナが追う。セスナのほうはパトランプがついている。犯人追跡中か。ここは2階だぞっ。その1台と1機は建物の周辺でいたちごっこ。おれはじっと観察する。ふと、車がいなくなった。どうやらセスナは振り切られたらしい。飛行機が街中を飛ぶ時代でも警察は警察のままか。。。犯罪率が高いのはまちがいない。
そのセスナ、心なしかヨロヨロとして、こっちへ飛んでくる。建物のぎりぎりのところで指示器を灯けて右折する。 (あー飛行機もあのランプつけるんだー) そう思ったそのとき、セスナの後尾が民家にぶつかった。 あぶない おれは大声をあげた。みんなが一斉にこちらを振り向いて、窓の外に顔をむける。
セスナはそのまま民家のほうに機体を折り曲げ、どんどん民家にめり込んでいく。次の瞬間、民家が崩れ落ちた。 おれはあわてて外へ出て、民家に駆け寄る。 「あぶないぞー近寄るな!!」 そんな声が遠くから聞こえた。 おれはかまわず走った。 民家からは二人の老夫婦がはいだしてきていた。 よかった。住んでいた人は無事だったようだ。 「大丈夫ですか?」 おれは声をかけた。しかし老夫婦は、こんなことはいつものことだという手振りをしてみせ、 「わしらにかまわんでくれ」 といった。おれは呆然と立ち尽くす。
ここで目が覚めた。ここまで書いたこと全部、夢としてみたんだよ!なんていう夢なんじゃろ。こんな夢みたよ!!!なんか、なんかだし。。。気づけば全身汗をかいていた。
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