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2004/09/16(木)
パラリンピックはどこに行くのか?
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アテネではもうすぐ障害者のスポーツの祭典パラリンピックが開催されるようです。このパラリンピックに関しての問題点が毎日新聞に連載されていました。その内容について、ぼく自身が前から疑問に思っていたことが詳しく書かれていて興味深く読みました。その疑問とはドーピングなどの不正行為です。ぼく自身は薬物のことに関しては素人ですが、自分自身が今まで見てきて思ったのですが、薬についての役割が障害者と健常者では違うと思います。つまり一般的に健常者では普段は薬を使う必要はない、薬が必要なのは病気やけがをしたときだけであると思います。しかし、障害者の多くは普段から薬を必要としていると思います。つまり健常者であれば薬なしで健康的な生活を営むことができますが、障害者の多くは健康的な生活を営むために薬を必要としていると思います。 で、スポーツの話に戻りますが、オリンピックなどの健常者のスポーツでもドーピングがあとをたたず、使う側と取り締まる側のいたちごっことよくいわれています。普段は薬を必要としない健常者のスポーツでも完全に取り締まることが難しい現状であるのに、多くの人が普段から薬を必要とする障害者のスポーツという分野でドーピングを規制することができるのでしょうか?素人考えではありますが、それは不可能といえるような気がするのですが。ドーピング以外にも先にシドニーのパラリンピックでは知的障害者のバスケのチームに大量の健常者が入っていたことが発覚しています。つまり、障害者のスポーツには、障害者ゆえに健常者のスポーツ以上に不正行為が入りやすく、発覚も難しいという現実があるような気がします。 現在パラリンピックなどの障害者スポーツも世間からの注目度が高くなり、オリンピックなどと同じように商業主義の道に進もうという動きがあるような気がします。ぼくはそのこと自身が悪いとは思いません。理想は健常者と同じような状態にもっていくことだと思います。しかし、現実のドーピングなどの問題点にきちんと目をむけ解決策を模索した上で慎重にことを進めるべきだと思います。今、不正行為を置き去りにして安易にオリンピックとおなじような商業主義の道をすすんでしまえば、障害者スポーツが不正行為まみれになり、世間からの信用を失い、障害者スポーツの衰退につながりかねないまたは障害者スポーツがふだんはほとんど薬を必要としない軽度の障害者のみのものとなってしまい普段から薬を必要とする重度の障害者がおきざりにされるという事態のなってしまいかねないような気がします。障害者スポーツの繁栄のために、不正行為にきちんと目を向けるべきではないでしょうかね。
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