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2005/02/26(土)
ぎゅっと。
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『俺は一緒に暮らしてたの1年半くらいだけど、やすこはずっと一緒にいたんだもんな。 ママだったもんな。すごい辛いと思うよ』
だんな様はそう言ってくれるけれど、だんな様もあの子を一番可愛がってたので、辛さは一緒だと思う。 あの日だんな様は帰ってきて、あの子の眠る部屋に直行した。 そのあとその部屋に行くと、だんな様はあの子の前に座って泣いてた。 私はそのまま部屋を出た。 だんな様はしばらくその部屋にいた。
そのあと、また寝る前に、今度は二人であの子におやすみを言いに行った。 だんな様は、あの子を撫でながら、『この子は天使になるんだ』といってた。
あの子の部屋は、だんな様と共同だった。 あの子なら一緒の部屋でいいよってゆってた。 だから、本当に一番可愛がってたのだろう。 あの子がいじめられるとすぐそのいじめた子を怒ってたので、あの子もだんな様を頼ってた。 何か舎弟関係みたいな感じでした。 仲良かった。
今だんな様は、やすこに気を使ってくれてる。 寝るときも、一緒に上に上がってくれる。 こないだ先に寝てたとき、一人で泣いてたのを見られたからだと思う。 そして、ぎゅっとしてくれる。
その優しさが、何だかじんわりと胸にしみる。 嬉しくてありがたい。
今日は、久々に炊事をした。 ここのとこずっと家で何も食べてなかったから、久しぶり。 お買い物にいって、材料を買って、だんな様の好きなものを作った。 だんな様が帰ってくる時間に合わせて、お風呂を沸かした。 帰ってきて、猫たちとみんなでお出迎えをした。
こうやって立ち直ってゆくのかなぁと思った。 今日はまだ泣いていない。 あの子に感じるものは、寂しさ。 悔しさは、少し残るけれど、少し消えていった。 あの子は多分、幸せだっただろうから。
自分の部屋があって、毎晩私たちと一緒に寝てて、他の子が食べれないものもたくさん食べて。
あの子がどう感じてたか、たぶん幸せだったと思うから。
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