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2009/09/29(火)
Epidemiology
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「疫学」について以前から知りたいと思っていたので 調べてみようとしたのですが何だかさっぱりわからず^^;; とりあえず、それっぽい小説を一冊 読んでみることになったのでした。^^
『エピデミック』 著者:川端裕人
東京近郊のある地域で発生した謎の感染症 をめぐるお話です。 時期はずれのインフルエンザが流行っている以外は 何の変わり映えも無いような、一見、のどかで平凡な町に 疫学者である主人公が訪れ、 未知の感染症の疑いのある病気のもとを探り 正体を突き止めようとします。 重症化していく患者。 感染地区に封鎖されパニックに陥る住民たち。 院内感染を怖れる医療現場・・・。 その中で フィールド疫学者と呼ばれる人たちが 「疫学」という知識の道具を使い、真相に迫っていく。 という感じのストーリー。
じつに、おもしろかったです〜;; (疫学のことがだいたい理解できれば…って感じだったから ストーリーにはあまり注目していなかったんですが) 最初から、ひきこまれていきました。
患者の発症シーンがまず恐くて印象的。 そして感染源が潜んでいるはずの どこか異質な空気を含む町の様子。。。 フィールド疫学者が町の中をいろいろ廻っては、 人々に話を聞いたり 気になるポイントや建物を調べたりするのですが 町のいたるところにあやしいものがあって マスク無しで入っちゃぜったいやばそうな いかにも何かありそうって場所も多々あって。 RPG?的要素もあり^^
可能性を絞っていくごとに発揮される疫学の手法。 (図入りで説明されていたv) 読み終わる頃には「疫学」が 頭の中にすっぽり入っていた…という感じでした。
ほど良くSF的要素もありv微量ですが。
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