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2004/11/10(水)
とき325号
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ニュースによると、新潟の地震で脱線した新幹線の撤去作業が再開されたそうだ。
この新幹線は210km/hのスピードで走行中、震度6強の直下型地震の直撃を受けて脱線し、約1.6km走り停止。 脱線した跡のレールは曲がり・引き剥がされて滅茶苦茶になっていたそうだ。 それでも一人の怪我人も出さなかった。
ある人はそれを奇跡と呼び、私もそれを否定しない。 ただ、奇跡は偶然に起こるものではなくて、技術の積み重ね、経験の蓄積、努力と頑張りの上に成り立っている。
文系の馬鹿な新聞記者達は、安全神話の崩壊だとか騒ぎ立てているが、この負傷者ゼロの脱線事故は鉄道に係わってきた技術者、新幹線をつくり育ててきた技術者達の、想いと情熱の賜物だと思う。
ただ、少しだけファンタジーな事も考えてしまう自分も居る。
よく手入れされ、使い込まれた道具は、その持ち主の魂が移っていると言われる。 なので私も、モノ造りをしていた頃は、持ち主がよく手入れして、いつも手にしている様な道具(特に刃がついているもの)は借りるのを躊躇していた。 また、エンジニアやメカニックが手入れし育てた生産機械(特にプロトタイプなど)にも、彼らの想いが宿っており、特別な存在だというのが感じられた。
日本には昔から800万の神様が存在してると言われています。 いわゆるヤオヨロズの神ってやつですね。 東京ドームに換算すると160個分の客席が埋まっちゃいます。
そして、古い道具や大事にされた物には神様が宿って付喪神(つくもかみ)になるという言い伝えがあったりします。 この脱線した新幹線は、初代の新幹線を東北・上越地方用に改良したもので、新幹線としては古いものです。 設計者・製作者・そして運用に係わってきた人達の努力と想いと情熱が、800万分の1を宿らせていたのかも・・・
あと、ネット上でこんなフラッシュを見つけた↓ http://hisasouseki.hp.infoseek.co.jp/toki325.html
<今日の一枚> 東陽町の某ホテルと朝の空 10年程前は「21」は輝かしい未来を感じさせるものでしたが・・・
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