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2004/12/10(金)
西城秀樹のおかげです
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今朝は今にも雨が降りそうに、厚く雲が垂れ込めていた。 前日の天気予報でも午後から雨との事・・・
でも昼過ぎは暑いくらいの快晴の天気でした。 とても12月中旬とは思えない暖かさだった。
3日前に買った森奈津子 著、ハヤカワ文庫JA「西城秀樹のお陰です」読了。 ラトノだと嫌だなぁ・・・と思っていたら、正真正銘のライトノベルでした。 それも腐女子(婦女子ではない)の読み物で、ヤマも無ければオチも無く、意味無しのナンセンスSFでした・・・ホモが出てこないだけが救いだが、全編百合的エロス全開でハヤカワ文庫で出すモノじゃ無いってのが感想。
・・・一体読者のターゲットは何歳位なのだろうか。 話の軽さや登場人物の年代からしてジュブナイル(少年少女向け読み物、筒井康隆の「時をかける少女」はジュブナイルの代表作ですね)っぽいケド、性描写が細かくヘンタイでエロ。 最近の少女達の性意識は、私の世代とかけ離れたものになっているのだろうか・・・
著者の年齢が気になったので調べてみると、1966年生まれ。 私と同じ年齢だ。 1966生まれのSF作家というと大槻ケンヂが居る(パンクロックの筋肉少女帯のボーカル、大槻ケンジと同一人物。日本SF界で一番とされる星雲賞を受賞した事もある。)。
大槻ケンジも異質だが、読了後共感す出来る部分が多い。 共感も感動も少ない森奈津子は次の世代のSF書きなのだろうか・・・
私より年上の世代・・・アシモフやブラッドベリ、ハインラインや小松左京を愛した世代からは、軽い文体の新井素子、スチャラカな火浦功などは受け入れ難いものだったと思うが、先人と同じ感覚を今私も味わっているのだろうか・・・
最後のページ・・・奥付の手前のページに初出一覧が載っていた。 殆どの話が「SFバカ本」シリーズ掲載だった。
・・・バカになって楽しむ類の読み物だったのね。 SFは裾野が広く懐が深いなぁ
でもやっぱり、SFは冬の時代だ(この本の中でも、登場人物が同じ台詞を吐いているのが可笑しかったりする)。
<今日撮った写真> 江東区の朝 雨の降りそうな厚い雲の下
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