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2004/04/03(土)
名前のチカラ
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今日も午前中からポートレートの撮影。 春休み集中撮影期間(?)最終日は、前日の雨も上がって良い天気! 今日のモデルさんも、初対面のモデルさんですが、よく喋る楽しい性格の、あいさん(16歳)。 喋っていると、ワタシの関西言葉に引きずられて、関西イントネーションになる所が可愛い! 小さい頃、関西に住んでいて、小学校時代は吉本新喜劇の洗礼は受けたそうです。
室内で撮ってから、勢いでゴスロリ・ドレスを着て表へ出て行くノリの良さもあり、近くの公園の煉瓦の壁や水路を使って、ニセヨーロッパの雰囲気で撮影したりもする。 でも、犬の散歩中の下町のおばちゃんに声かけられたり、近所の子供が興味を持って近づいて来たりと、実際には関西の雰囲気に近い雰囲気の中での撮影でした。 ・・・東京といえど、流石は下町♪
室内であいさんは、小道具兼モデルさんのリラックス係りのクジラのぬいぐるみを、えらく気に入った様で「十兵衛」という名前をつけて、可愛がりまり、家に連れて帰りたいとの事。 肌触りと表情の面白さで買ったけど、最近は放置状態だったぬいぐるみ。
十兵衛って名前が、とぼけた表情のクジラにぴったりだったので、思わず「いいよ」と答えてしまう。
あいさんから十兵衛と名づけられたクジラの縫いぐるみは、もう量産品の製品のひとつではなく、十兵衛という「個」になっているんだな!と、何となく思ってしまい、そこに魂の様なモノの存在が始まったのではないかとも考えてしまう。 名前を付けられて、個として認識され、誰かの強い想いがそれに注がれる事が、魂を入れるって事なんだろうか・・・
もしかしたらその魂は、あいさんの魂の一部なのかもしれない・・・ 名前の様な、その他大勢のなかから識別される事によって、その存在は力を持ったものになるんだろうなぁ・・・ と、いう事で、クジラの縫いぐるみは、あいさんに貰われて行ってしまいました・・・
さて、後任のリラックス係りの小道具を探さなきゃ・・・ でも名前をつけるのは、やっぱりやめておこうかと思う。
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