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2004/05/09(日)
タイムマシンにお願い
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今日は昼過ぎに草津のマンションを出て、東京へと向かう。 どんよりとした雲の空模様で、朝のうちは雨が降っていた。
草津駅から、新幹線の乗り換えの京都へは、新快速に乗って20分を切る距離。 大阪まで50分を切り、神戸の三ノ宮までは約1時間10分。 とにかく、新快速は速いというイメージがある。実際関東の特急列車より早い130km/hで爆走し、100km/hに減速すると遅く感じてしまう。 これが普通に乗ると、京都まで約30分かかってしまう。
SFコントで、1時間かけて、1時間先の未来に行くタイムマシンの話があるが、新快速は一種のタイムマシンではないかと思う時がある。
30分かかる距離なのに、20分で着いてしまう。 草津を0時ちょうどに出発したとすると、京都には0時30分頃に着くのだが、これに乗ると0時20分には京都駅に居る事が出来る。 つまり、草津から京都まで新快速に乗ると、10分過去へ移動出来るといってもいいと思う。 0時29分の新幹線に乗れない筈が、10分過去に戻る事によって、9分の乗り換え時間で間に合ってしまうのですから・・・
なので、これは速度を時間に変換する、一種のタイムマシンなんじゃないのかと・・・
京都から東京へは、のぞみが満席だったので、ひかりに乗る。 これも一種のタイムマシン。 のぞみ程過去へは行けない。
交通機関が速くなると、小刻みに過去へと戻ってゆく事が出来て、その時間のぶんだけ余裕が出来る筈なのに、現実はいつも時間に追われているのは何故なんだろう・・・
新幹線が関が原を越えると、雨が降り始める。
ミヒャエル・エンデの小説に「モモ」というのがある。 「モモと時間泥棒」というタイトルで、少年少女向けの芝居にもなっている。
小刻みに過去へと向かって貯めた余裕時間は、実は時間泥棒に盗まれているのかもしれない・・・
タイムマシンの目的地の東京の街にも、雨が降り続けていました。
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